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第66話 裸に靴下は基本中の基本

【毎日更新】

評価 or ブクマおまちしてます。

嬉しくて踊ってしまいます。





「珍しいわね、貴方がゲームしたいなんて」

「妹はするから一緒にできたらいいなって思ってさ」

「相変わらずのシスコンね」


それは誉め言葉だよマイフレンド。

誇らしくふんぞり返る私をしり目に、友達のパソコンにゲーム画面が表示された。

基本プレイ無料で人気のやつらしくて、妹はいつもスマホで遊んでるんだ。


「ちょっと触っているだけだし、力になれるかはわからないけれど」


コントローラーを渡してくれた友達。


「なんも知らないから、十分助かるよ」


画面にAボタンを押してくださいと書いていたので、私はぽちっとした。

キャラクター選択画面が表示されたんだけど、四角く切り抜かれたサムネイルには女の子が映っていた。

ウェーブのかかった茶髪で、少し丸顔の大きな目をしていた。

気のせいか毎朝鏡で見る人と似てるな。


「いや、その、最初にキャラクリエイトする時に参考したのよ」


恥ずかしそうでこっちを見れない友達。

なんだよ、私に似せて作ったの?

可愛いことするね。


「ほら、いいから始めるわよ」


照れ隠しで私をぺしぺししてきたので、これ以上は可哀そうに思えてゲームをスタートした。

少しのロード時間を挟んでキャラクターと背景がモニターに表示されていく。

すごいね、今のゲームってこんなに綺麗なんだ。

石造りの豪華な家の中にいる、私に似た背の低いキャラ。

というか、頭の上に表示されてるキャラ名まで同じだし。

こっちまで照れるじゃない。


まあ、平和な話はここまでにして、ここからはお説教タイムだぞ。


「なんで紐みたいな服着てるの!!」


なんかもうほとんど隠れていなくて、あそこもあそこもあそこも、いたるところがまずい状態。

それなのに靴下だけはしっかり履いて、赤いネクタイを締めている。


「え?可愛いでしょ?」


やべバレた、を隠した表情の友達が涼やかに言う。


「こんなの実際にいたら通報される!」

「ゲームの中よ、難しく考えすぎだわ」


鼻で笑う友達のわき腹を抜き手で強めに突く。


「顔が私に似てなければ何も言わない」


痛かったのかちょっとぴくついてる。


「どうすれば着替えられるの?」


私の怒りを感じたのか、それともこれ以上突かれたくないのか、友達が手を伸ばしてきてコントローラーのボタンを押す。

画面にクローゼットが表示されて、その前で可愛らしく服を選んでいる私。


さて、お説教タイム2時間目だぞ。


「なんで持ってる服全部が布面積少ないかなあ?」

「ごめんなさい、痛い、痛いから。

 欲望に素直に集めたらそうなったのよ」


何度も何度もわき腹をつつく。

まさか今着ている紐が露出少ない側の装備だとは思わんかったわ。

さらに際どい服を見ながら、下に下にと画面をスクロールしながら辟易する。

画面内の私は切り替われど切り替われど、なんだかもう痴女。

時間をかけて一番下までいくと、不意にイメージが大きく変わった。


露出が減った増えたというレベルではなく急にフルメイルを装備して、髪1っ本見れない無骨な金属の塊になった。


「……なにこれ、ひとつだけこんなの?」

「ああ、それはね」


この家は個人所有なので自分以外は入れない。

しかし外に出るとマルチゲームなのでたくさんの人がいる。

つらつらと説明をしてくれた。


「他の人に見られるのは癪だわ」

「零か百かの極端じゃなく中間を覚えて」


なんか妹がやってるのを見たときは、すっごい可愛い服着てたわ!

私にも着せろよ、ひらひらしたやつをよ。


「でもその甲冑は手持ちで一番防御力が低いから実用性ないのよね」


裸靴下ネクタイより下ですか、どうなってんだよ。


-次回予告-

好きって言ってほしいな


挿絵(By みてみん)



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