↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
45/47

第44話 唐揚げと学食と大食いな私

【毎日更新】フォローして更新をお待ちください

いつもは私も前の席の友達もお弁当なんだけど、今日は新メニューが美味しそうでついつい学食に来ちゃった。

だって唐揚げフェアだよ、学校なのに揚げたてだよ。


「美味しそうね」


長机に座る私の横で手を合わせ、『いただきます』をしている友達。

一番奥の角テーブルを選んだので、大きな長机にはまだ私たちだけ。


料理はもう目の前にあって良い香りがやばい。

おっきな唐揚げが四つもあって、サラダも別皿でたくさん。

ピカピカのお米と2枚のお新香もいい感じ。

これは目で見る麻薬だ。


私も手を合わせて素早く挨拶をすると早速ほおばる。

さくさくでジュワっとしていて熱々で、パラダイス。

普段揚げ物を食べているところをあまり見ない友達も、今日ばかりは幸せに浸っている。


「不健康な味がするわ」


ボヤキに私は笑ってしまう。


「唐揚げ食べる時点で健康なんて心配してないよ。

 今だけは罪を追求してるの」


私の言葉にやれやれといった感じの友達だけど手は止まらないで、小さい口でサクサクと食べ進んでいる。

幸せそうな顔を見るのは良いものだけど、一つだけ言いたいことが。


「値段変わらないのにご飯が何で小盛なの?」


頑張れば一口で終わりそうなお米をつつく友達。


「逆に聞くわ、大盛のそれって多すぎない?」

「ん?」


こんもりとした自分のお茶碗を見る。

喜びが山盛りじゃないか。


「おかわり行く予定だけど?」


だって2杯目まで無料なんだもん。

唐揚げ定食500円の元はとるよ私は。


「そのちっちゃい体のどこに入るのよ」


呆れ半分の友達からどこにと聞かれたので、お腹をポンポンと叩いて、むにょむにょな感触を再認識。

いつもながらいい感じの脂肪。

自分の体だけど、これはたくさん入りそうだな、伸びそうだな。

なんでこやつは少しで満足してくれないかなあ。


「勝手に凹まれると困るのだけど」


付け合わせのキャベツをシャクシャクする友達。

ドレッシングすらかけてないじゃないか。

ウサギかお前は。


「いいんだよ、私は明日の体育でみんなの倍動くから」


野菜を先に食べると太りにくいというガセ情報を、今だけ信じて私もシャクる。

胡麻ドレたっぷりかけたのでマイナスな気がするけど。


「ところでさ」


ずっと気になっていたことがあるんだ。

右を向くと近くにある友達の顔。

人の少ない大きなテーブルになぜか並んでいるふたり。


「なんで正面じゃなく横に座ったの?

 普通は前に座らない?」


口の中にあるおかずをゆっくり噛んで飲み込み、ハンカチで口元を隠した友達が当たり前のように返事をする。


「変なことを聞くわね。

 横顔を見たい以外に理由ないじゃない」


何を言ってるのですかあなたはという、不思議な視線付きの友達の回答。

私が間違ってるの?


「そんなことよりひとつ食べてくれない?

 私にはまだ多いわ」

「え?ほんと?たべるーー」


唐揚げをくれる人はいい人だ。

だから友達もいい人だ。

これは確か憲法にも書いていたはず。


「貴方って食べ物で誘拐できそうよね」

「あー否定できない」

「それなら、私の家にお土産でいただいたお菓子があるのだけれど」

「怖いから嫌」


なんか早速被害にあいそうなのできっぱりと断った。


「聞いてた話と違う」


友達が横で不満げだった。



-次回予告-

合法的に唾液をもらおうと思う

今の作品が面白かったなら、こちらもお勧め

↓私のプロフからどうぞ


・ショート作品詰め合わせ

・前の席のJKが変態で困る|超短編百合

・悪役令嬢を目指す理由?メイドとダラダラしたいからよ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。