↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
39/45

第38話 意外と初めてのデート⑤ 電動マッサージ機、略してデン……

【毎日更新】フォローして更新をお待ちください

駅前からお散歩距離にある川沿いの緑道公園。

さっき変な映画を見させられたから、手を繋いでやらず少し不機嫌顔で並んで歩く。


「いい映画だったね」


特にあのシーンのあのところがとか言ってるけど、大体エロの感想じゃないか。


「衝撃的すぎてあまり覚えてない」

「ほら、裸の彼女を後ろから抱きしめながら胸を責めるシーンなんて……」

「振り返らんでいい」

「なるほど、貴方は責めるほうが好きと」


スマホを取り出して何かを打ち込んでるんだけど、ちょっとそのメモみせてほしい。

私の個人情報が満載で、しかも大体間違ってそうなんだけど。


「で、買い物ってここなの?」


友達が足を止めたのは激安の殿堂のお店。

前に来たいとは言っていたけども。


「今日は変なもの買わないから安心して」

「今日は?」

「今日は」

「……そう」


やたらと大人びて見える服装なのは18禁暖簾の向こうに行くためかと思った。

いつもは行ってんだろうなあ。


「あー涼し」


歩いていると汗ばむ気候だったので、ゆるく冷房のかかった店内が心地いい。

私もなくなりそうなコスメ買おうかな。


友達と歩いていると健康器具コーナーに置かれているものにふと気が付いた。

990円と安くて肩こりな私に向いてそう。


「これいいな」

「ふぁ!?」


その商品を手に取ると、とんでもないものを見てしまったと、友達が周りをキョロキョロしだした。

周りに聞かれては困るのか、耳元でこしょこしょ話しかけてくる。


「え?貴方そういうの使うの?」

「いつもはお風呂上りに手でしてるんだけど」

「……手で」

「物足りなくてさ」

「……物足りない」


なぜ友達は神妙な顔で頷いてるんだろう。

しかも復唱しながら噛みしめるように。


「肩こりひどくてさ、このえーと、電動マッサージ機?

 なんて呼んだら良いんだろ、デン――」

「この商品を略してはいけない」


食い気味に止められた。

なぜだ。


「だって長い名前だし、略すとデン――」

「本当にそれ以上はいけない」


今日一番でイケ顔のイケボなのはなぜなんだ。


「肩こりが酷いのね。

 驚いたじゃない」


やれやれ顔で私からマッサージ器を取り上げて棚に片付けて、代わりにストレッチポールを渡してきた。


「肩こりならこういうのでストレッチするほうが効果あるわよ」

「へえー、詳しいんだね。

 肩こらないのに」


視線を顔から少し下にずらした。

うーん、壁。


「ええ、おかげさまでね」


映画館でのお返しにわざと地雷を踏んだんだけど、見事に爆発したみたいでなにより。

このくらいのお返しなら許されるはず。


「でもあんたのお勧めなら間違いないよね、これにする」


スタイルの良さとそれを維持する努力を見ていて、美容系は私よりずっと詳しい。

その友達が言うなら信じれる。


「でも安いしマッサージ器もやっぱり」

「それはいらないから!

 別目的で買うやつだから!」


-次回予告-

初めてのお揃い

【毎日更新】フォローして更新をお待ちください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。