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第23話 他人の顔で解除されるセキュリティがばがばスマホ

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前の席の友達が私にスマホ画面を一瞬だけ向けてくる。

これは1日に何度も行われる儀式みたいなもの。


「あのさ」

「どうかした?」


何でもないようにすいすいとスマホを触っている。

その手の中の物の設定の話なんだけどね。


「なんで私の顔でロック外れるようにしてるの?」

「なんでって」


友達がスマホを消して机に置き、考え始めたけどずいぶん悩んでる。


「好きな人を使うことに理由いる?」

「いるわ。

 待ち受けじゃないんだぞ」


なにが不満ですかという顔で私を見ているがそうじゃない、意味が分からないんだ意味が。

あともし待ち受けにされていても、何に使われているか不安でちょっと気持ち悪い。


「ちなみに貴方のは?」


同じく置いていた私のスマホを真上からのぞき込まれた。

当然エラーとなった上、セキュリティで暗証番号のロックまでかかってしまう。


「開くわけないでしょ」

「これが愛情の差なのね。

 友として悲しいわ」


なにがだよと思いながら、面倒くさい4桁のパスワード入力をした。

壁紙はもちろん友人などではなく、使い続けてる風景画。

これもパスワードも高校に入学してから変えてない。


「あれ?今何か君からの愛情を感じたのだけど」

「……は?」

「このタイミングでその嫌そうな表情は傷つくわよさすがに」


愛情とか何言ってんの、あんたの誕生日入力しただけじゃない。


--次回予告--

君は私の専用機 編

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