第21話 何をしてもエロいと言われるならもう正解を教えてくれ
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学校からの帰り道、私は足をふと止めた。
季節外れの暑さからか、季節外れのジュースが売ってたんだ。
「懐かしいね」
並んで歩いていた前の席の友達も気が付いたのか少し楽しそう。
「小学生のころ良く飲んだよね」
「そうね、飲むのにコツがいるのよね」
「私下手だった」
ワイワイ話しながら引き寄せられる。
クーラーボックスが蓋を外された状態で駄菓子屋の軒下に置かれていて、中にはたっぷりの水と氷。
そこに首だけを浮かべているのはラムネの瓶。
中ではきらきらとビー玉が光ってる。
「おばあちゃんこれふたつ!はいお金ちょうどです」
中に入ってサクッとお会計を済ました私はクーラーボックスに手をつける。
うー、冷たくてこれだけで満足しそう。
「はいあげる」
「珍しいわね、ありがとう」
「一言多い!」
取り出したラムネの蓋をぽんっと叩くと、ビー玉が中に押し込まれて泡立った中身が少しだけ溢れる。
おっとっとと口を近づけて吸ったんだけど、隣で友達が同じことしてて笑っちゃった。
定番だよね。
「こんなに甘かったかしら?」
友達が記憶を辿りながら不思議そうにしているけど、確かにこれはなかなか。
子供のころはゴクゴク飲んでいたけど、ちょっと成長した私たちにはつらいくらいの甘さ。
それでも冷たくて炭酸が効いていて、暑い日には美味しいなって思える。
「あっ」
飲んでいるとビー玉が瓶の中で詰まって、ジュースが出なくなっちゃった。
これもあるあるだよね。
舌を細い穴に差し込んで、むこうに行ってよと押すけどなかなか強情で動こうとしない。
別の角度から押したほうがいいのかなと、一回抜いてからもう一回チャレンジ。
それも失敗。
んー、うまくいかないな。
「……」
ふと視線に気が付いてそちらを見ると、私の動く舌を友達が瞬きすら忘れて見ていた。
「エッッロ」
確かにはしたなかった、今のは、うん。
けど変な目で見るな。
「ご、ごほん」
誤魔化す為に咳払いして、なんとか穴に入りそうな小指を差し込むと、わずかに指先がビー玉を掠る。
「ん、もう少しなのに」
何度も小指を抜き差しして頑張る。
えと、また視線を感じる。
「エッッッッロ」
「もうこういう時の正解教えろよ」
--次回予告--
電圧が足りない 編
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