第14話 体重がばれてしまった、なぜなら暗算が得意だから
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「シュビドゥバ・ドゥビドゥバ♬」
椅子に座って上半身だけで踊る私を、前の席の友達がけったいなものの様に見ている。
いいんだ、いまだけはご機嫌なんだ。
「私より成績悪いの知ってたけど、とうとうおかしくなった?」
「殴られるのと訴えられるのどっちがいい?」
「両方」
しまった、こいつは肉体的にも精神的にも金銭的にも追いつめられるのが好きなんだ。
まじまじと見られると照れるので、咳払い一つして私は踊るのをやめた。
「それでなぜご機嫌なの?」
「よくぞ聞いてくれたね!」
片手でガッツポーズ、片手で友達を指差し、ご機嫌全開で答えてあげた。
「私のどこが変わったと思う?」
得意げに腰に手を当てると、髪の先からネイルまでじっくりと見られる。
……合法的に見まくる権利を与えてしまったのでは。
しまったと思ったけど、今日は許してあげる。
なんせご機嫌だからね!
「髪を切るのは3か月に1回だから来月だし、ネイルは先週やってあげたままだね。
学校だからアクセや服ってわけでもないし、肌はいつもきれいだし」
色々と把握されていてなんだか嫌。
あとありがと。
「ふふーん。あんたの愛も浅いんだね」
私の言葉にちょっと唇を尖らせてきた。
鳥のように器用に口先をもごもごさせて話す。
「正解は?」
よくぞ聞いてくれた、昨日の夜からずっと自慢したかった。
聞いて驚いて見て感心して。
「300g痩せたの!」
自信満タンの私。
反対にどう反応すればいいか思いあぐねてる友達。
「誤差なんじゃ……」
「それより先は戦争だよ?」
国際法で人のダイエットを馬鹿にすることは死罪って決まってるんだから。
特にあんたみたいにほっそい奴が言うのは。
その太もも何よ、私のふくらはぎといい勝負だし。
「ふん、これでBMI21なんだから、切り捨てれば」
「不正なんじゃ……」
「宣戦布告かな?」
「私BMI18だし」
「よし、校舎裏行こうか」
時には拳で語り合う必要があるよね。
覚悟しなさい。
体重あるぶん私のほうが威力があるだろうしさ!
「それとさ」
「ん?」
「身長知ってるからBMIいったら体重ばれるよ」
「ん?」
友達が少し上を見上げながら、私より偏差値が5高い頭で計算している。
やめて、暗算得意なの?
「BMIが21.9だから体重は」
「その先は言ってはいけない!!」
それに21だって言ってるでしょ!切り捨てれば!
だんじて21.9じゃない!信じろ!
「あれ?私より重いような、身長がだいぶ違うのに」
「うっさいばーか、ばーかー、でべそー」
「ショックで悪口が幼稚園児になってるわよ」
--次回予告--
げっぷはご飯 編
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