第119話 ロリータもいけるよ?
【毎日更新】
評価 or ブクマおまちしてます。
嬉しくて踊ってしまいます。
「低めの身長に」
「ん?」
隣を歩く私をまじまじと見る前の席の友達。
「丸い目に」
「ん?」
見た目の話?
「ウェーブのかかったふわふわの髪」
「ん?」
どした急に?
「絵にかいたような女の子なのに」
「ん?」
もう一度私を上から下へまじまじと見てくる。
「服装はボーイッシュよね?」
「まあそうだね」
遊びに出かけている今日の私は、ひざ丈のハーフパンツに厚手のパーカー。
足元はスニーカーという、よく着ているスタイル。
「動きやすさ重視!」
もちろん可愛いのも好きだけど、そういうのは気分が乗った時か特別な時だけかな。
今度着てあげようか?
「そっちはいつもキレイ系というか大人っぽいというか」
学校での制服もスカートを長くしてるし、今は足首まであるワイドパンツ。
それに秋物の長袖をあわせていて、社会人ですといっても通じそう。
「肌を露出するのが苦手なのよ。
身長高くて目立つから見られることが多いの」
「身長のせいだけじゃないと思うけど」
困った表情をしているやたら整ったそれも、要因の一つだと思う。
自分じゃわからないものかね?
一緒に道を歩いていると、たくさんの人が振り向いてるよ。
「ビジュアルで注目されるなんて、羨ましい限りですな」
変な目で見られるのはご勘弁だけど、視線を集めるのはちょっと憧れる。
それはきっと、すごく気分がいいんだろうなと妄想しちゃう。
「何を言ってるの?
ビジュアルで見られるなんて、貴方のことじゃない」
「私?何で?」
それなりに生きてきたけど、そんな覚えないっす。
「貴方に視線を向けている人はいるわよ。
気が付かない?」
「え?そんなことあった?」
「それだけ可愛かったら見る人もいるわ」
「わーい、嬉しいな。
ちなみに”見てるのは私よ”なんてオチだったら怒るからな」
理由は全然わからないけど、なぜか自分を指さそうとした友達がそのまま指をスイっと前方に伸ばした。
そこにはなんてことない民家。
「あの家のブロック塀はなかなか素敵ね」
「そうだね、まだ新しいし新築かな?」
塀をレビューしたのは初めてだよ。
「でもね」
「どした?」
「貴方が可愛いのは本当よ」
「うん、知ってる」
だっていつもあんたが見てくれてるじゃん。
気が付いてないとでも思ったか?
「そういえばさ、向こうにも新しい家が建ったみたいだよ」
「えーと、それがどうかしたのかしら?」
私は友達の背中をバンバンと叩きながら体を折り曲げて笑った。
「だってさ、ブロック塀が好きなんでしょ?」
「……いじわる」
-次回予告-
キマシタワー
評価 or ブクマおまちしてます。
嬉しくて踊ってしまいます。
今の作品が面白かったなら、こちらもお勧め
↓私のプロフからどうぞ
・ショート作品詰め合わせ
・前の席のJKが変態で困る|超短編百合
・悪役令嬢を目指す理由?メイドとダラダラしたいからよ!
・世界を救うヒーローだけどお金がなくてガスが止まった




