第104話 ドロリ濃厚な貴方のにおい
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「……」
前の席の友達と私の部屋で遊んでいた放課後。
ちょっと席を外して戻ってきたら、あいつがどこにもいなかった。
「家の中うろうろするとか非常識なことするわけないし」
となると、私の部屋で隠れられるのはあそこだけか。
めんどくさいなあと思いながら、自慢の大きめのクローゼットを開ける。
中は私のお気に入りの服たちがたくさん吊るされてた。
柔軟剤と嗅ぎなれた自身の匂いがつまってる。
「なにしてるの?」
おっきい黒髪女がクローゼットの中で体育座りをしてる、まるっきりホラーな図。
ちょっと楽しそうなのなんで?
「私はここに住むわ」
すーはーすーは深呼吸してるね。
あるいみ一番濃縮された場所だもんね、お気に召したなら何より。
「ご自由に」
パタンと閉めて、中から開けられないように椅子をつっかえ棒にした。
「ちょっ、暗いわ、冗談じゃない。
ね、謝るから出してくれないかしら」
なんかクローゼットの中から声が聞こえるな。
まさかね、座敷童じゃあるまいしあんなところに人なんていないいない。
「ちょっと眠いなあ。
30分くらい仮眠しようかなあ」
大きな独り言をしながらテーブルの上を見ると、友達のスマホが転がってる。
そうかそうか、何も持っていないのか今は。
よかったね、集中して反省できるよ?
「じゃあおやすみー」
「待ちなさい!
ごめんなさいって!ちょっと性的興味に勝てなかっただけじゃない!」
「あ、電気消さなきゃ。
日が暮れるの早くなったな、薄暗いや」
「こっちは真っ暗なの!」
ベッドに横になって目を閉じると、1日の程よい疲れもあってすぐ寝れそう。
ほなおやすみー。
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「貴女30分って言ったわよね!?
2時間も寝こけるとか何事よ!」
「いやー、ここのところ寝不足でして。
うっかり、うっかり」
あまりにも暇だったのか、なぜか私の服を着ている友達が怒っていた。
その服の組み合わせ考えたことなかったけど良いな、今度真似しよ。
「もういい!帰る!」
「その服は脱いでいってね」
「……いいじゃないそのくらい」
「いいわけないじゃない」
-次回予告-
あなたにも言えない私の秘密
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