↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
103/125

第102話 幼稚園で歌った思い出の歌だと思ったら違った

【毎日更新】

評価 or ブクマおまちしてます。

嬉しくて踊ってしまいます。


ご機嫌なのか前の席の友達が私の部屋で、ピアノを弾くように指先でテーブルを叩いていた。

何の曲だろう、絶対に聞いたことがあるけど、でも思い出せない懐かしさ。

最近じゃなく遠い昔。

ずっとずっと、物心すらおぼろげな幼いころ。

それは、いつの記憶かわからないけど脳裏に焼き付いた茜空のようで、私の中にある私が知らない情景。


指の音と合わせて友達が鼻歌を歌う。


「ああ、これは」


誰にも聞こえない大きさの声で私は記憶の糸を手繰り寄せた。

これはドレミの歌だ。

幼稚園とかでよく歌っていた。

最後に口にしたのなんて10年以上前だけど、リズムも歌詞も全部覚えてる。


懐かしいな。

ちょっと心の深いところがポカポカしてきた。

5歳とかの私ってどんなだっただろ。

なんか生意気そうだなあ、と今の自分から逆算してしまう。


大人からすると今の私も十分子供なんだろうけど、昔を懐かしめるくらいには成長したのが誇らしくて、心の中で歌ってしまう。


ドーはドーナッツのドー、レーはレモンのレー、だよね?

私は指揮者のように宙で指を振るう。


友達が薄い唇を薄く開けて、耳を澄ませないと聞こえない薄い声で、それでも美しい旋律で音楽を紡いだ。

指先のピアノと消えそうな歌で、音楽が、芸術が、私の部屋に生まれた。


「ドーは奴隷のドー」


知らない歌だった。


-次回予告-

幽霊よりお前が怖い


挿絵(By みてみん)


評価 or ブクマおまちしてます。

嬉しくて踊ってしまいます。


今の作品が面白かったなら、こちらもお勧め


↓私のプロフからどうぞ

・ショート作品詰め合わせ

・前の席のJKが変態で困る|超短編百合

・悪役令嬢を目指す理由?メイドとダラダラしたいからよ!

・世界を救うヒーローだけどお金がなくてガスが止まった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。