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魔王は3LDKに住みたい  作者: 海鮮メロン
24/70

#24 バラガスの戸惑い

ラングはバラガスの元に戻った。

「すまない、急に離れて」

「いえ、やっぱり大きな問題がありますよね…」

「あぁ、それもすまない。今のはその話とは別なんだ」


バラガスは自分達の行動からラングの目的の支障が生じてしまったと思っていた。

「別、と申しますと?」

「ん?うーん、それはだな……」

ラングは考えた、ルードの事を話してもいいものか。

「ルードの事なんだが、少し気になる事があってな…」

「気になる事でごさいますか?」


ラングの中にも多少の疑念は生じていた、しかしそれを晴らす材料も疑う根拠も無かった。

何かわかることがあれば聞くべきだとラングは判断した。


「クロ、チマ、カフ、スタガもこちらに来てくれ」

それぞれラングの前に揃った。

「まず聞きたいのはルードはいつからあんな体になって力を身に付けていた?」

バラガス達は目を合わせ思い出す。


数秒沈黙の後にバラガスが口を開く。

「……確かニールキース様が人間界に攻め込んだ時から周りよりかは大きかった気がします」

「はい、だからこそニールキース様が逃げた後にその力で支配されたんだと思います」

「おい!スタガ!!」

バラガスは逃げたという言葉に反応し注意した。


「いや、いい。逃げたというのははっきり言って正解だ」

ラングはスタガの方を向いた

「そうやって真っ直ぐな意見をこれからも聞きたい。他にはあるか?」

急に求められたスタガは思わず下を向いてしまった。


「……ではこれからはバラガスを小隊長にする、異論のある者は?」

それに関しては皆真っ直ぐにラングを見た。

「バラガス、これからは隊の意見や考えを俺に聞かせてくれ。皆、思うところもあるだろう」

「…はっ、かしこまりました」

ラングはバラガスの返事に少し引っ掛かった。


「バラガス」

「はっ、はい…」

ラングは自分から出てるであろう圧に初めて嫌気が差した。

「そんなにかしこまらなくてもよい、忌憚なく色々言ってくれ」

「はぁ、いやしかし、それは……」

「そういうところだ!私は何でも言えと言ってい……いや、すまない。今のは私が悪い…」

ラングは下を向き頭を左右に振った。


ラングとバラガスの間に表現しがたい感情が生まれていた。


ラングが言いたいこともバラガスの思いもチマとクロは分かっていた。

「これから皆で街に行きませんか?討伐依頼は受けてませんがこの宝石類を持っていけば何とかなるかもしれません」

「そうっす!それがいいです!」


クロとチマの言葉にバラガスはきょとんとした。

「いや、我々が行ったら大変な事になるのでは」

クロはラングの肩に止まり

「実はラング様は姿を変える魔法を使えるのです。それを使って街に行くのです。さっ、ラング様」

「う、うむ…」

ラングは立ち上がり服を脱ごうとした時気付いた。

「……いや、ダメだ!」


魔界から出てくるときはラングの魔法でチマの姿を変えればいいとなっていたが、今は少し状況が変わっている。

魔王の魔力をなるべく出さないようにしないといけなくなっていた。


「クロ、人間界に来るときとは状況が違う、これではチマの姿も変えられんぞ?」

「……そうでした、どうしましょうか」

ラングとクロは考えた。


その時チマが口を開く

「あのぉ、ラング様だけ街に行ってもいいっすよ?その間に私たちで拠点を直しておくんで」

「チマ様!ラング様になんて事を!」

バラガスは驚き焦り注意した。

バラガスからしてみたらチマの言葉は魔王を小間使いとして扱う言葉に聞こえたからだ。


「ん?バラガス、何をそんなに驚いている?チマ、良いのか?」


チマはバラガスに耳打ちした。

「ラング様の目的忘れたッスか?」

そう、チマからしてみればラングを街に行かせる事を優先して出た言葉だった。

そしてそれを証明するかのようにラングはにやけている。


それを見たバラガスは

「はい、元々は我らが損壊してしまったが故、責任を持って修復いたします」

そう言って頭を下げた。


チマが続けて

「美味しい物を買ってきてください!皆で食べましょう!!」

目がキラキラしていた。


「そうだな!これがあれば何とかなるだろう。よし、行ってくるぞ!!ちゃんと直しておくんだぞ」

ラングの目もキラキラしていた。


ラングは宝石類が入ったカバンを持ち

「クロ、行くぞ!」


ラングはクロと共に街に出掛けた。


バラガスは悩んだ

「私が間違っているのか?」

「ラング様とニールキース様は違うっすよ、私は仕えるとしたらラング様が良いっす」

チマは笑いながらラングに手を振った。

続けてバラガス小隊の3人も戸惑いながら手を振った。

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