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プラント ~大妖の森で君と暮らす~  作者: 天鵞絨色の紫陽花
テラリア大陸編

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二度寝


朝。


いつものように窓から朝日が差し込み、森の木々を照らしていた。


「……眠い」


居間の椅子に座ったこのはが、小さく呟く。


目を擦りながら、ぼんやりと机の上を眺めている。


「ふふ」


向かいに座っていた白雨が、その様子を見て笑った。


「昨日は随分と遅くまで遊んでいたからね」


「……うん」


「眠れなかったのかい?」


「眠れはしたんだけど……寝る時間が遅くなったから」


このはは大きく欠伸をする。


「ふぁ……」


「これは重症だね」


「そんなに?」


「うん。いつものこのはより、ずっと眠そうだよ」


白雨は立ち上がると、台所へ向かう。


「少し待っていておくれ」


しばらくすると、温かい飲み物を二つ持って戻ってくる。


「はい」


「ありがとう」


このはは湯呑みを受け取り、一口飲む。


「……温かい」


「少しは目が覚めたかな?」


「……まだ眠い」


「ふふ。正直だね」


白雨は隣の椅子に座り、このはの顔を覗き込む。


「昨日は楽しかったかい?」


「うん。かなり楽しかった」


「それなら良かったよ」


「白雨は眠くならないんだっけ」


「私は眠る必要がないからね」


「そうだったね……」


このはは再び欠伸をする。


「……今日はもう少し寝た方がいいんじゃないかい?」


「でも、せっかく起きたし……」


「無理をする必要はないよ」


白雨はそう言って、このはの頭にそっと手を置く。


「今日はゆっくりしていればいいさ」


「……じゃあ、少しだけ」


このはは椅子に背を預ける。


瞼がゆっくりと閉じていく。


やがて、そのまま静かな寝息を立て始めた。


「ふふ……」


白雨は眠ってしまったこのはを優しく撫でる。


「昨日は、本当に楽しかったんだね」


朝の静かな部屋。


白雨は起こすことなく、眠るこのはの隣に座っていた。

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