常夜街
今日で投稿を始めてちょうど一か月になります。
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「わあ……」
このはは、目の前に広がる光景を見て立ち止まった。
空は夜だった。
どこまでも続く暗い空に、月と星が浮かんでいる。
けれど、暗いはずの街には無数の明かりが灯っていた。
色とりどりの看板。
煌びやかな建物。
通りを行き交う妖たち。
どこからか聞こえてくる音楽と、楽しそうな笑い声。
「ここが僕の領域、常夜街だよ~」
星架が両手を広げる。
「ようこそ、このはサマ~」
「すごい……」
このはは周囲を見渡す。
「ずっと夜なんですか?」
「そうだよ~」
星架は楽しそうに答える。
「ここは僕の領域だからね。朝なんて来ないのさ」
「本当に?」
「本当本当」
星架はくるりと回る。
「眠くなったら寝ればいいし、遊びたくなったら遊べばいい。時間なんて気にしなくていいんだよ」
「それは……すごいですね」
このはが少し苦笑する。
「でも、白雨が心配しないかな……」
「大丈夫だって」
星架は笑う。
「白雨サマなら、僕が君に変なことしないって分かってるよ」
「それはそうですけど……」
「それにさ」
星架がこのはの肩を軽く叩く。
「せっかく来たんだから、楽しんでいこうよ」
「楽しむって、何をするんですか?」
「それはもちろん――」
星架がにやりと笑う。
「うんと遊ぶのさ~」
そう言って、星架はこのはの手を引いて歩き出す。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「ほらほら、時間はたっぷりあるんだからね」
街の奥へ進んでいく。
そこには、さらに多くの店や遊技場が並んでいた。
「ここではね、毎晩いろんな催しがあるんだよ」
「毎晩……」
「そう。だって、ここではずっと夜なんだからね」
星架は振り返り、楽しそうに笑う。
「今日は何をして遊ぼうかな~?」
このはは街を見渡す。
見たことのない景色。
聞いたことのない音。
そして、いつまでも続く夜。
「……なんだか、本当に別の世界みたいですね」
「ふふ。そうだろう?」
星架は満足そうに笑った。
「ここは僕の作った、夜の遊び場だからね」
二人は賑やかな常夜街の中へと進んでいった。
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