第42話~え?ドラゴン!?~
俺の店が風評被害にあい犯人が捕まってようやく解決してから数週間がたった。
その間にオーギュスト商会の会頭キエフさんがうちにやって来て改めて謝罪とお詫びといってまあまあのお金が入った麻袋を持ってきて流石に受け取れないと丁重にお断りしようとしたけど、どうしても受け取ってほしいと押しきられ受けとることにした。
また評判は責任もってこちらで回復させると言ってくれた。
とてもありがたいついでにキエフさんにうちの店がどういうものか施術を受けてもらうことにした。実際に受けてもらった方が感想とかも言いやすいし伝えやすいと思うしね。
最初に簡単なカウンセリングを行ってどこが辛くなっているか確認してから行った。
後スキルは使わなかった。
師匠も言ってたけどこのスキルに頼りすぎるのもいけないので話を聞いて特定した。
因みに辛い所は分かったので肩と背中だ。
施術を受けたキエフさんは最初不安そうだったけど受けてるうちに段々気持ち良さそうに眠ってたよ
最後にボキボキっと骨盤矯正を行って終了。
矯正も怖がってたけどやられてみたら気持ち良さそうだった。
終わった後はとてもスッキリしたようですごく喜んでいた。
気に入ったようでまた来ると言ってくれた、俺としても顧客が増えてありがたいし、少しずつ増えてくれたら嬉しいと思ってたら1人2人ではあるが徐々にではあるが客足が伸びてきた。
来てくれる人は多種多様で人間だけでなくドワーフ等も来たりしていた。
その中に俺達の武器を誂えてくれた武器屋のドワーフのおじさんもいた。(名前はメルゲスさんと言うみたい)
どうやら噂を聞きつけ来てくれたみたいだ。
「武道家じゃなかったか?」と言われたが兼業でやってますと言ってごまかした。
つばさも覚えてたらしく、オークやパイアを倒せたのはメルゲスさんの武器のおかげで助かったと話したら照れ臭そうに喜んでた。
今度また店に来いと言われたので近々行くことにした。
そうやって顔馴染みや初めての人が来てくれて店にも少しずつ活気が出てきてこれからだって時につばさが「たまにはギルド行かんか?」と夕食の時に言ってきた。
なんだ急に?と思ったが
つばさ曰くのんびり出きるのはいいけどしすぎるのも退屈だから冒険に出たいと言う。
要は刺激が欲しいみたいだけどぶっちゃけ俺は行きたくない。
今店も人が入ってきてるからこれからの時に休みにするのはあまり良くないしイヤだ。
行きたかったら1人で行けばいいじゃんとつばさに言おうと思ったら、突然リノンも
「私も行きたいです!!」と言ってきた。
「リ、リノン?どうした急に?」
「あ、すいません、私師匠から解剖学を教えてもらったりとおかげさまで知識は増えてる気がするんですけど、まだ実戦が出来ていなくてそれに早く次のランクに上がりたいと思って…」
そうか、リノンはAランクになって世界中を冒険したいって言ってたもんな
確かに今はFランクだからランクを上げるには依頼をこなさなければいけないし、ギルドに行きたいよな
俺としてはリノンは覚えが早いしまずは身体の構造を知ってイメージ出きるようになってからでも遅くはないと思うんだけど、それなら2人で行ってくればいいんじゃないか?と言ってみたがつばさが
「お前の弟子なんやからお前が行かんでどうすんねん!」
と至極真っ当な事を言いやがった。
ぐっそれを言われると何も言えないし当然と言えば当然だけど、結局2人に押し通されて俺も行く事になった。
あ~あ折角新しい患者さんが入ってきたと言うのにトホホ…
そこから3人で話しあって決めたことはいきなり店を空けるのは無理だから1週間後になった。
つばさは文句言ってきたけどこればっかりは譲ることは出来ない。準備も色々あるし1週間後で無理矢理決めた。
その間に2人でギルドに行ってもらい依頼を探してきてその間に必要な食料や水そして武器や道具等を用意する。
どのくらい日数がかかる依頼を持ってくるかも分からないし準備を充分な位用意しておく必要以上に用意してもアイテムボックスがあるから問題もない。
翌朝
とりあえずつばさにはくれぐれも日数のかからない大変じゃない依頼を選べと釘を刺しておいた。
つばさとリノンは冒険者ギルドに向かいその間俺は店を1人で開いてちょうど1人来たので施術を行い、その後必要な物は何があるかリストを書いたり、しばらく店をお休みにする事を書いた張り紙を作ってたがその途中でつばさ達が戻ってきた。
「今帰ったで!」
「ただ今戻りました!」
「2人ともおかえり。依頼は見つかったのか?」
「もちろん、ちょうどええのがあったで!これなら移動も1日位やし4日もあれば充分に達成できるやつや!」
「4日か。それなら何とかなりそうだな!どんな依頼なんだ?」
と聞いてみたが、その時気のせいかリノンの顔色が悪い気がするように見えた。
「おう、この依頼や!実はもう受注したんや!」
「え?受注したのか?本当に安全なやつだよな、どれどれ?」
つばさが受注したと言う依頼書を読み上げて俺は愕然としてそしてひどく後悔した。
こいつに任せたのが間違いだった…!
「つばさ?これはどういうことかな?」
「ん?どういうことって見たまんまやで?」
「うん、書いてあるのは読めるよ?読めるんだけど内容がね、俺の見間違いじゃなければこれドラゴンって書いてあるんだけど?」
「ん?そうやで?ドラゴンやで?」
ハァァァァ!!
このアライグマ何とんでもない依頼持ってきてるんだよ!ドラゴンってなんだよドラゴンってマジで言ってんのかこいつ?嘘だろ?
「何がドラゴンやで?だよ何さらっととんでもない依頼持ってきてるんだよバカか!」
「何言ってんねんドラゴンはドラゴンでもドラゴンもどきみたいな「ドラゴンソチィス」や依頼もCランク以上やから大丈夫やって」
「大丈夫ってリノンはまだFランクだろ!久々だからってフルスイングしすぎだろ!」
リノンの顔色が悪い気がしたのはこれだったのか!
そりゃそうだろいきなりドラゴンって
「つばさリノンには了解をえたんだろうな?」
「ん?そりゃぁまぁ俺らがいるから大丈夫やで?って言ったらそれならって」
「お前それ了解えてねぇじゃねぇか!何さりげなくパワハラかましてるんだよ!」
あぁこいつに任せたのが間違いだった…
「ソチィス」…フランス語で紛い物という意味です。




