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第41話~え?犯罪奴隷に?~

遅くなりすいません。

えぇっと俺の店にいちゃもんをつけてきた犯人がオーギュスト商会のお偉いさん達の息子であり孫だった…あぁもう一体何が何だかワケがわからなくなってきた、

俺は段々考える事を放棄してきた


「おぉ~い、アオイ何してんねん戻ってこい!」


つばさが俺の頭を軽く叩き、俺は何とか正気を保てた。


「ハッ!つばさ。…この後どうなると思う?」

「さあな、処遇によってこっちも対応が変わるけどな」


俺達が話してる間に向こうは向こうで話が進んでいる。因みにリノンはずっとオロオロしっぱなしだ。


「グエルお前という奴は…とことん堕ちるところまで堕ちたようだな?」

「お、親父…それは…」

「言い訳は聞きたくない。お前は私達だけでなく商会の名前にまで泥を塗ったのだもはや許す許さないではない。私は父親として会頭として情けないぞ。」


え?会頭?今会頭って言ったよね?

という事はこのグエルって男はキエフさんの息子であり会頭の息子ってこと?


「あ、あのキエフさん?すいませんが…」

「あぁこれはアオイさん申し訳ございません。この男グエルは私の息子です。そして名乗らず申し訳ございませんでした。私はオーギュスト商会の会頭キエフ。そして先代会頭であり私の父でもありますゴードンでございます。」


ゴードンさんも静かにおじぎをした。


「つばさ、キエフさんが会頭だって気づいてたか?」

「ん?そんなの当たり前やろ?喋り方や佇まいからして明らかに普通の商人ではないってわかるやんけ」


分かってたのかよ!

ってことは気づかなかったの俺だけ?いや、リノンもか?

とりあえず場の空気が荒れたので全員座って改めて状況を整理する事になった。


因みに俺とつばさとヘイルダンさんがソファに座って、リノンとケビンさんが椅子に腰かけた。

犯人のグエルは縄に縛られたまま床に座っている。


こうやって見るととんでもない顔ぶれが揃ったな

商会の現会頭と先代会頭に冒険者ギルドのギルドマスターにAランクの冒険者にうちの店を襲った犯人(実は会頭の息子)

どういう状況これ?

被害者とは言え俺達場違いなんじゃないの?

この場から逃げ出したいと思ったがそういうわけにもいかない。


一応話しを纏めるとキエフさんが言うには

元々グエルは商会の人間として下働きしていたが、プライドが高く会頭の息子というのを鼻にかけ周りの人間をいびったりして素行が悪かった。

キエフさんも息子とはいえ甘やかさず、同じように働いてもらい基本を学んで欲しかったみたいだ。

オーギュスト商会では社訓みたいなものがあり。

「人の気持ちに気づけない者は愚か者。」

「人の為に動けない者はさらに愚か者。」

「自分の為に得をするな人の為に損をしろ。」


商会を立ち上げた初代会頭が口癖のように言っていた言葉がそのまま今も受け継がれて商会は栄えてきたようだ。

だがグエルはその考えに賛同出来ず目先の儲けばかりを意識しキエフさんに反発する度にキエフさんやゴードンさんはいつも諭すように言っていた。

それでも納得出来ずグエルはある日取引でミスをしてしまい、あろうことかそのミスを他人に擦り付け責任を逃れようとしたが後にバレとうとうキエフさん達も庇いきれないということで商会を追放そして勘当を言い渡した。

だがグエルは追放される時に商会の金とナイフを盗み、街の店に押し入って脅して金をせびっていたらしい。

最後に俺の店を脅そうとし風評被害を出し、頃合を見て押し入って金を奪おうしたが返り討ちにあったという事だ。

その後俺達がギルドで事の経緯を話した後に商会からも盗難や苦情の連絡が来て冒険者ギルドも依頼として動き出して隠れ家にいたグエルを捕らえて今に至るらしい。


…うん、話が長くて受け止めきれません!

ていうかこいつ(グエル)完璧にクズですやん!

自分の責任を人に擦り付けるわ、商会にも罪をきせるなんてどうしようもないな

しっかり罪を償ってほしいと思うけどあっちの言い分はどうなんだろう?


「ヘイルダンさん、このグエルはこの後どうなるんですか?」

「そうですね、商会に罪をきせてお金を盗み尚且つアオイさんの店に風評被害をして営業妨害もしてますし、まぁ極刑は免れたとしても犯罪奴隷として鉱山とかに連れてかれる感じですね」

「ふざけんなよ!俺はそんなところになんか絶対に行かないぞ!?」

「何を言ってるお前にそんな権利などない。何と言おうと私達がお前を断罪する」

「な、このクソ親父自分の息子を売るのかよ!?」

「例え息子でも商会に迷惑をかけるだけでなく関係のない人々にまで巻き込むなど言語道断!改めて言う。お前はもう息子でも何でもない!」

「こ、この野郎!」

「いい加減にせい!」


突然叫んだのは先代会頭のゴードンさんだ。

今まで殆どしゃべってなかったが、年を取ってるとは思えない位低く萎縮してしまう程の声だった。


「お前という奴は先祖の言葉に見向きもせず目先の利益ばかり求めて商売の本質を見ようとしないあまつさえ己の欠点も見つめ直さずに人に罪をきせるなど商人の風上にもおけぬそのような者例え愛しい孫でも救うわけがないであろう!」

「じ、爺ちゃん…」

「己の罪を償えそうしてもう一度己を見つめ直せ!」

「ぐ…」


話が終わりヘイルダンさんとケビンさんがグエルを連れていったこの後役人の所につきだすのだろう。

再び部屋には俺達とキエフさん達だけが残った。


キエフさん達には改めて謝罪をもらい俺達の店の風評被害は商会が責任もって失くしていくと約束してくれたのでその言葉を信じることにした。

今回はこれで解散でまた日を改めて会うことになった。

今日は色々あったので早く帰って休むことにした。

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