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第35話~え?あるの?~

自分達の部屋を掃除してたらつばさのセンスが良いことが発覚し、さらに自分の部屋のセンスが地味と言われリノンにも地味と言われ1人ショックを受けていた俺だが何とか心を立て直し1階の店として使うフロアの掃除を始めた。

たが正直今の俺にはうまく掃除できる自信がない…俺のセンスが「地味」これはかなりこたえる…

元の世界での俺の店も地味だったのだろうか?

もしかしてそれが原因で最初仕事は上手くいっていなかったのだろうか?

ダメだ考えれば考えるほどドツボにはまっていく気がする…!


そんな事を考えてると後ろからつばさが話しかけてきた。

「アオイさっきから何1人で考えてんねん?」

「え?あ、いや、何でもない…」

「何や?もしかしてさっきのことへこんどるんか?心配せんでもそんなん価値観は人それぞれなんやから気にすんなや!」


このやろう!元はと言えばお前が地味とか言ったのがそもそもの原因だろう!

しかも何が価値観は人それぞれだ!

腹立つぜ!

だけど今はそれどころじゃない、つばさの言ってることも一理あるし、俺の店なんだから俺のイメージ通りに作ってみればいいんだ!

何かあったらその都度変えていけばいい。

俺は気を取り直して掃除を開始した。

ここもそんなに汚れてなく時間がかかることはなかった。

そしていよいよベッドなど整体に必要な道具を揃えるのだが勿論この世界に整体ベッド等ない。

代用出来るのがあればいいが恐らくないだろう。

この世界にはポーションがあるが医者がいない薬剤師みたいなのはあるが病院で使うようなベッドすらない。

だから買うとしたら特注か似たようなのを探すしかない。だけど頼むとしたら一体いくらかかるだろう?お金にはまだ余裕はあるが出来るだけ節約したいし、使えそうなものがあるならそれを代用したいがあまり沈みすぎるベッドだと却って使いずらい。

とにかく一度行って見るしかないな。



「うちにはそういうベッドはないですね…」

「そうですか…どうも、」


これで3件目…

つばさとリノンには店の掃除を頼んで俺1人でベッドを探しに来たが、

案の定というかやっぱりというか整体ベッドは売ってはいない

「わかってはいたけど困ったなぁ…」

ベッドがなければ代用を使うしかないがしかし寝る用のベッドでは身体が沈みすぎて押せるものも押せなくなる。つまり満足な施術が出来なくなるまぁ師匠なら「そんなのただの甘えだ整体師たるものいかなる条件でも満足のいく施術をしろ!」と言ってくるだろうな…

だが俺はそんなの無理だ!!

とりあえず4件目のこの店になかったら諦めよう。

俺が入った店は万屋だ。

生活で使うものや雑貨など色々な物が揃ってる結構大きい店だ。せめて近いものがあればありがたいんだが果たしてどうだろうか?

中に入ると思ってる以上に広くユ○クロ位に色々な物が売っていた。

俺はその中の寝具のところを探してベッドを探してみたが、やはりなかった。

ハァーとため息を出した時にここの店員らしき男が近づいてきた。


「いらっしゃいませ、ベッドをお探しでしょうか?」

年は40代位だろうか?短髪の清潔感のある店員だ。

「はい、そうなんですけど中々見つからなくて…」

「なるほど…因みにどういうものでしょうか?」


俺は店員に出きる限り説明した。

普通のベッドではなくクッション製のある物で本体とマットが合体したような物、またはそれに近いものを探していると。

店員さんも俺の話を聞いて顎に手を当てながら何やら考えているがフッと顔をこちらに向けると


「お客様もしかしたらというか近いものでしたらあるかもしれません」

「え?!本当ですか?」


俺はまさかの言葉で驚きを隠せなかった!


「えぇもしかしたらそれならお客様のご注文に合うかもしれません。少々お待ちください」


店員さんはそういうと店の奥に走っていきしばらくすると何かを持って戻ってきた。


「お待たせしましたこちらでございます。」

「え?これって…」


店員が持ってきたのはベッド…ではなく元の世界でいうスーツケースみたいなものだった。


「こちら見た目はただの鞄に見えますが実は中に秘密があるのです!」

「秘密ですか?」

「はい、今からそれをお見せしたいと思いますね」


店員さんはそう言うとおもむろにスーツケースらしきものを横に倒し中を見せるように開けた。

すると中には色々な物が入っていてそれを出していくと段々ある形に変形していった、そうベッドだ!そしてそれは俺も昔見たことがある物だった。


「これは!」

「はい、こちら旅行に行くときや野宿をする際に使える移動型のベッドでございます!」

「移動型」

「はい、旅先のベッドが合わない方、野宿の際地面では寝れない方、そのような人達の為に作られたのがこの移動型のベッドなんです!」


店員さんが力強く説明したくれていたが実はあまり売れなかったものらしい。理由はかなり単純で持ち運びにくい。移動型とはいえベッドはベッド結局の所持ち運びしないといけないし、けっして軽くはない。アイテムボックスがあればいいが持っていなければ結局人力だかさばるしそんなの持つくらいならもっと大事なものを選ぶ。そういった理由で売れなかったらしい。

確かに言われてみればそうだが俺にとってはこれは欲しいものだ。何故なら理想的なベッドに限りなく近いからだ。ベッドの弾力もほどよく皮を使っているし自分の店で使ってた物と似てるから使いやすい。

俺は迷わず店員に在庫があれば3つ欲しいと言った。

店員も驚いていたが売れなかったものが売れるので喜んで持ってきてくれた。

色合いは茶色系だし派手すぎない所もいい!

いくらかと聞いてみたら本来なら1つ金貨3枚だが3つも買ってくれるので7枚にまけてくれた。

これで7枚なら安すぎる!俺はすぐに金貨7枚渡した。

店員さんもホクホク顔だが荷物は届けるかと聞かれたがアイテムボックスがあると説明してすぐにしまった。

その他にも施術で使うときのフェイスタオルや大きめのタオルも見つけその他雑貨類も一緒に買った。

最後の最後にいいお店を見つけた。

これからはなにか必要になったらここで用意しようと思い俺は意気揚々と店に戻った。

帰ってみるとつばさとリノンが綺麗に掃除して飾り付けもしてくれて、よりいい雰囲気のお店になっていた!ここに俺が買ってきたベッドやタオル入れ用の棚やタオルを配置していき遂に恐らく異世界では初めてであろう整体院が完成した!

まだまだ足りないものや、やらなきゃいけない事が沢山あるけどここから本当の異世界ライフを始めるんだ!

…と思ったが俺はまだ肝心の事を決めていなかった。


そう、「店の名前」だ!

やっぱり終わらなかったぁ!

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