表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/84

第21話~え?何そのあだ名?~

翌朝


あの2人の女神が去った後ゆっくり寝た俺達は宿を出て出店の飯を食べながらまったりとしていた。

「久しぶりにまったりできたな」

「せやな、ふかふかのベットに寝れて、うまい飯食えてこうやってゆっくり出来る。ホンマに久しぶりやわ。」

「だな、だけど何時までもこんな生活できないぞ?」


実は所持金が意外と心許ない。師匠から貰った道具とかあるけど、服を買ったり宿に泊まったり飯を食べたりしてこのままの生活をしてたら確実に底をつく。

「こりゃ本格的に働かないといけないな」

「働くって整体か?」

「確かに俺の職業としてはベストだけどその為には場所も道具も無さすぎるし。何よりも資金が足りなさすぎる。こうなると冒険者ギルドに行くしかないかもな」


でも行きたくないなぁ

冒険したくないし、商業ギルドにも行かないとだけどそれどころじゃないし、どうしようかな…

「そういや、あの倒した狼売れるんとちゃう?よくギルドとかで売ったりするとかあるやん。」


翼が言っているのは俺達が野宿した時に襲ってきた狼みたいな魔物オプスキュリテだ。俺と翼が何とかして数匹倒してアイテムボックスに入れていたんだが


「あの狼か、確かに売れるかもしれないな。一応売れるか行ってみるか」


気は進まないが背に腹はかえられないし俺達は冒険者ギルドに行くことにした。

場所は街の人に聞いて進んだがすぐに見つかった。

白と青を基調とした外観の建物で落ち着いた感じの建物だ。大きさとしてもレナール王国にあった冒険者ギルドに比べてそんなに変わらない大きさだ。

国境近くの街だから元々大きいのかもしれない。

翼に鞄の中に入ってもらい、大きい木の扉を開けた。

中は広く、まだ朝だからか冒険者も数人しかいない、俺は空いてる受付に進んだ。


「あ、あのぅお聞きしたいんですけど…ここって魔物の買取とかってしてもらえますか?」

「買取ですか?はい、承ってますよ。ではギルドカードと何の魔物か教えてください。」


「え、えぇーと。オプスキュリテという魔物を数匹なんですけど…」


俺はギルドカードを提示しながら言った。


「…すいません、今なんて言いました?」

受付の人が聞き返してきた


「え?いや、オプスキュリテを数匹ですが?」

「オプスキュリテをですか?まさか1人で倒したんですか?」

「いや、仲間と一緒にですが…」

「仲間の方は?」

「今は宿屋で休んでます。」

「そうですか、少々お待ちくださいね。」


そう言って受付の人が奥に行った。

何か見たことがあるなこれ…

しばらくすると受付の人が1人の男を連れてきた。見た目は30代後半っぽいが長身で長い金髪の偉丈夫といった感じだ。


「あなたですか?オプスキュリテを倒したという冒険者は?」

「あ、はいそうです。」

「わかりました。ここではなんですので、こちらに行きましょう。」


案内されたのは右にある扉でその先は多くの素材や道具が陳列されていた。


「申し遅れました。私はここカルムの冒険者ギルドのギルドマスターをしてますヘイルダンと申します。さてオプスキュリテを倒したということですが本当に2人で倒したんですか?」

「は…はい、そうです。」

「確かにBランクの冒険者なら倒すことも可能です。本来なら5、6人のパーティーで戦うのがセオリーなんですが、それをたった2人で倒したとなるとにわかには信じられないのですよ。」


マジか、あの魔物本当にヤバい魔物だったんじゃん…

それよりも俺の耳には聞き捨てならない言葉が聞こえてきた。


「まぁですがあなたはファングベアを倒した方ですからオプスキュリテを倒したとしても不思議ではありませんね。」

「え?!な、なんでそんな事を知っているんですか?」

「おや?あなたの事は冒険者ギルドでは有名ですよ?アオイというファングベアを素手で倒した猛者が現れたと。」

いつの間にか共有されていた俺の名前。それだけじゃなくヘイルダンさんは続ける


「あ、後レナール王国の将軍を半殺しにして、国を出てった。謎の武道家とも。私もどのような人物かずっと気になってたんですよ。」


え?俺そんな風に名前が広まってるの?しかも何謎の武道家って…俺ただの整体師なんですけど…


「まぁそんな貴方なので疑いはしてないのでご安心ください。ではその倒したオプスキュリテを出して頂いてもよろしいですか?」

「あ、はい。これです。」


俺はアイテムボックスからオプスキュリテを出した。全部で6体だ。


「この黒い毛並み、鋭い爪と牙間違いなくオプスキュリテですね。しかも6体もあるとは、状態の良いものもありますし素晴らしいですね!」

「そ、そうですか、あの買取は大丈夫ですかね?」

「大丈夫ですよ。これだけのものなら問題なく買取らせていただきます。ただ少し時間がかかるので夕方頃に来てもらいますか?その時に買取代金をお渡しします。」

「わ、わかりました。お願いします。」


そう言って冒険者ギルドを後にした俺はしばらく暇になった。翼はというと鞄の中で寝ていた。

気楽に寝ているのが少し腹立ったがとりあえず時間を潰すことにした。

雑貨屋で食器類や鍋とかを買い、他にもタオルや日常で使うものを最低限買って、小腹も空いてきたのでまた出店の屋台で飯を済ませた。飯を食う頃には翼も起きて一緒に食べて、何だかんだで時間を潰し、日も傾いてきたので再び冒険者ギルドに向かった。

中に入ると朝来た時よりも人が多く少しごった返していたが、ギルドマスターのヘイルダンさんが受付で待っていて、俺を見つけた瞬間に声をかけさっき案内してくれた部屋に向かった。


「お待ちしてました。買取の審査が済みましたのでお支払しますね。まず今回ですが、毛皮、牙、爪等6体分の素材が多少傷ついているものもありましたが特に問題はなかったので全て合わせて金貨150枚になりますね。」


え?150枚?そんなに貰えるの?


ヘイルダンさんに聞いたらオプスキュリテは厄介な魔物の割には毛皮や爪や牙など使える素材が多く武器などにも重用されるがいかんせん危険な魔物の為そんなに出回らないらしいが今回俺達が倒したことで欲しがる人達が沢山いるみたいでこの金額になったみたいだ。


そして俺は150枚入った袋を渡されるが、ヘイルダンさんがさりげなく「また倒したら来てくださいね」と笑顔で言ってきたが、あんなのと戦うのはごめん被りたい。

俺は冒険者ギルドを後にし、今換金されたお金を見て色々考えながら再び宿屋に向かった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ