第20話~え?スキル?~
おかげさまで第20話まで書くことが出来ました。
読んでいただいてる皆様ありがとうございます!
これからも頑張りますので応援よろしくお願いいたします!
同じ顔の全然雰囲気が違う2人の女神がいて戸惑う俺達…。
目の前では未だに言い争っている、というか一方的に猫背女神が言い負かされてるけど
「大体あなたは神として自覚がなさすぎます」
「自覚がないって何よ!しっかり務めあげているでしょ!」
「何が務めあげているですか?毎回毎回転生者を間違えて選ぶだけでなく、間違った先に送ったりとあなたがミスをする度にこの世界の発展が遅れてしまっているのが分からないのですか?」
「遅れてるって充分に発展するようにスキルもあげてるし問題ないでしょ」
「何が発展してるですか?本来なら今の状況は100年前には既になっているはずなのですよ?あなたが間違わなければ今はさらにこの世界は住みよくなっていたはずなんです」
「ぐぬぬぬ!」
「何がぐぬぬぬですか?そもそもあなたが神々筆頭というのがおかしいのです」
「何がおかしいのよ?私は創造神様から直接任命されたのよ」
「その任命がそもそも大きな間違いなのですよそもそも創造神様があなたを任命されたのはあなたの持つ「技術と技能」という能力がこの世界の発展に大きく役立つと思いあなたを神々の筆頭にしたのですよ?最初は良かったものの、ここ最近のあなたの体たらくぶりは目に余ります。これが神々の筆頭ましてや私の姉かと思うと私は恥ずかしくて仕方ありません。いっそのこと筆頭を自ら辞する位してほしいくらいです。」
「な!辞するってそこまで言わなくてもいいじゃない!」
「何がそこまでですか?むしろこの位で済ましている事に感謝していただきたいくらいです。あなたは責任感と言うものが、これっぽっちもないんです。今回も転生させるべき人間を間違えて、その後の尻拭いをしたのは誰だと思いますか?私が創造神様の前で打開案を説明しそれを行いようやく世界の調整が出来たというのに、その矢先に魂をよりによって魔物の肉体に入れるなど、しかもその理由が全くもって私利私欲に走り、関係ないスキルをつけて後は人任せ。そんな事でこの世界が良くなるとでもあなたは本気で考えているのですか?馬鹿なんですか?あなたは正々堂々と馬鹿なんですか?」
「あ、あなたまで馬鹿って言うの?姉に向かって馬鹿って言うなんてとんでもない妹ね!」
「妹だからこそ言っているんです。それに私はあなたに次ぐ第二級神の女神の立場としても言っているのです。あなたのミスが巡り巡ってこの世界を滅ぼしかねないんですよ?一体後何度言えば学習するんですか?それに…」
もはや言い返そうにも言い返せず、言われるがままの猫背女神もはやライフがほとんど残ってないような状態になっている。
それでも止めないこのセリウス様という方は猫背女神と違ってしっかりしている感じたが、敵に回したら絶対にいけないと言うのがよくわかった。
しかし、このままではこの部屋で永遠と続いてしまう気がしてならない。それに何よりも「眠い」翼も同じ気持ちっぽく早くいなくなれと言う感じだ。
ここは勇気を持って声をかけるか
「あ、あのぉすいません、ちょっといいですか?」
「え?あら?異世界人さん大変お見苦しい所を見せてしまい申し訳ございません。ですがこの愚姉はここまで言わないと理解していただけないもので」
「ちょっと!誰が愚姉…」
「黙りなさい!」
ビクッ!
「全く、あなたという人は…それだから他の神々にもバカにされるんですよ?」
「え?そうなの?」
「気づいていなかったのですか?私の知る限り大半の神々がそう思ってますよ?」
「そ、そんなバカな…」
あ、流石の猫背女神も床に手をついて落ち込んでる
そりゃいきなりあんなこと言われたらそうなるよね
「さて、やっと話せますね異世界人さん。何度も申し訳ございません。今回の件は大変ご迷惑をおかけしました。お隣の異世界人さんもそのような姿にしてしまい姉に変わってお詫びします。」
「あ、いえその、何かすいません神様に謝って頂いて」
「いえ、今回は完全に我々神に非があります。この程度で済む話ではございませんが、せめてものお詫びとしてあなた方お2人には新しいスキルをお渡しします。」
「え?す、スキルですか?」
「ちょ、ちょっと待ったぁ!」
ここで翼が急に話に割って入ってきた
「な、なぁ女神さん。あんたはあのアホ女神と違って話がわかると思って聞くんやが、俺の身体を元に戻すことは可能なんか?」
「申し訳ございません。あなたの場合魂と肉体が既に繋がって定着してしまっている為それは不可能です。無理にすれば魂が消滅してしまう危険があります。」
「しょ、消滅…そか、もう元に戻らんのか…」
流石に翼も落ち込む、そうだよな一生元に戻らないのは辛いよな
「ですが、あなたには今役に立つ特別なスキル2つをお渡しします。この2つがあれば生活が少しは楽になるかと思います。」
「特別なスキル?」
「はい、これがあれば人間に戻れなくても一時的に人間の姿になり過ごす事が出来ます。」
「ほ、ホンマか!?じゃあ俺は人間の姿になれるんか?」
「はい、それだけ特別なスキルなので是非使ってください。」
「ホンマに…人間の姿に…女神はん、いや、セリウス様!ありがとうございます!この恩はこの武元翼一生忘れません!」
「ウフフ、ありがとうございます。」
あの翼がまともな敬語を使っている…そりゃそうだよな、一生戻れないと思った人間の姿に戻る方法が出来たんだから
「ではお2人にはスキルを付与します…はい、終わりましたよ。詳細はちゃんとついてますので後でご確認してください。」
セリウス様いわく今回つけたスキルは俺達がもらったスキルと同等の能力みたいでかなり特別みたいだ、だから何も知らない人にはあまり見せないようにと言われた。
「では私はこれで帰ります。あ、勿論この愚姉も連れていきますからご安心を!さ、お姉様帰りますよ!」
「え?ちょちょあんたどこをつかんでるのよ!」
ずっと落ち込んでいた猫背女神の首根っこを掴んで引き摺りながら帰ろうとするセリウス様…何か物凄く知っている人と同じ行動をしてるけど…流行ってるのかなあれは…
そう思いながら俺は悪寒が走るのを感じた。
「ではお2人とも、またお会いするかもしれませんが、あ!もし旅に出たら北にある街を目指すといいですよ!ではお元気でご機嫌よう。」
「ちょっとセリウス!人の首根っこ掴む癖いい加減止めなさいよぉぉぉぉぉ!」
猫背女神の断末魔と共に姿が消えた2人の女神。
何か短かったのか長かったのかそれすらも分からない時間だったがさりげなく北の街にとか言ってたな。ま、まぁそれは今後考えるとしよう。
隣にいる翼はとても嬉しそうにはしゃいでいるし、とりあえず今日は寝て明日スキルを確認しようという事で再び眠りに落ちた。
~神界にいるたまたま地上の様子を見ていた神々達side~
「あ~あ、セリウス様とうとう言っちゃったよ。」
「ユノリス様相当落ち込んでるね」
「ユノリス様悪い人じゃないんだけどホントに毎回ミスをするからねぇ」
「小さいミスならともかくたまに致命的なミスをするから困るんだよね、しかもそれを悪いと認識してないから、より質が悪いよな」
「まぁそれをフォローするセリウス様が一番大変だけどね。そこは私達も助けられるところは助けてセリウス様の負担を減らしましょ?」
「そうだな、所で猫背とかって俺達も猫背なのかな?」
「どうだろう?よくわかんないけどその内見てもらおうか?」
神々達の間でも猫背が気になり始めている。
アオイは今後も神々に注目される存在になりそうである。




