↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
非正規転生 ~転生したけど最弱スキルすらもらってない~  作者: KEI
第8話 ギルドの依頼票は壊れている

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
35/115

(四)紙と現場

◆ (十一)紙と現場


その日、理人はギルドで信用されたわけではなかった。

セリアは名前を教えた。

荷運びの男は、少し安心した。

リナは隣で、依頼票の文字を読んでくれた。


だが、それだけだ。

ギルドにいる冒険者たちは、理人を知らない。

受付の奥の職員も、理人を知らない。

掲示板の前で依頼を選ぶ若者たちも、理人を知らない。


倉庫で守った記録は、ここでは何の証明にもならない。

信用は、持ち運べない。

それでも、見方は持ち運べる。

朝と夕。

前と今。


紙と現場。

依頼票と実際の危険。

差分を見る。

理人は、壁に貼られたゴブリン討伐の依頼票を見上げた。


初心者可。

危険度低。

そこには、何体いるのかも、どこまで行くのかも、いつ戻るべきかも書かれていない。

理人は小さく息を吐いた。


「次は、これか」


リナが、少し嫌そうな顔をした。

その反応だけで、理人には十分だった。

ゴブリン討伐は、初心者向けではない。

少なくとも、この紙のままでは。


理人は、掲示板から少し離れた。

ギルドの中では、相変わらず声が飛び交っている。

依頼を受ける者。

報酬を受け取る者。

職員に詰め寄る者。


誰もが忙しい。

誰もが、自分の紙を見ている。

そして、その紙の外側にあるものを、全員が見ているわけではない。

理人は、ゴブリン討伐の依頼票をもう一度見た。


紙が嘘をついているとは限らない。

ただ、今を見ていない。

それだけで、人は危ない場所へ行く。


◆ (十二)ログ


ログ

分類:維持

周辺変動:増加

再照合:未実行

適合率:不明


注記:

前状態を基準とした判断が継続。



作者個人サイトでは、人物相関図・各話アイキャッチ・用語メモなどの補足資料を公開しています。

※ネタバレ範囲にご注意ください。


https://www.simulationroom999.com/blog/irregular-reincarnation-top/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。