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6話 組長の恨みはオレらの恨み

船上学園モフェルトンで起こる工学系抗争、その真相がセムカの口から明かされる!「俺」と「俺の最強」を探す冒険ファンタジー!

セムカ「この学校、船上学園モフェルトンは、将来世界に羽ばたく技術者を育成するための名門高校よ。ウチも最強の建築家めざしてここに来たんだけど、同級生とかにはちょっと期待はずれってかんじ~。だって、こんなのも建てれないんだよ?」


ズズズッ ズズッ ダァーン

廊下にところ狭しと、西洋風の城が突然現れた。どうも、床から生えてきたようなでき方だった。


ユピタ「こ、これは?」


セムカ「この城は100分の1スケール、メサイア国のクルシマス城よ。教科書に載ってたの。ウチ、大の要塞好きで、こういうのすぐ創造できるの。これでSNS映えしたら言うことなし!能力名は『無敵の要塞つくってみた♡』けっこういい能力じゃない?」


ユピタ「たしかに、使いこなせたら最強だね。見せてもらっといて悪いんだけど、俺の能力はここでは使えないかな。ところで、電気科と機械科はなんでバチバチなの?」


セムカ「えっと、工学系抗争ね。だいぶ末期に見えるけど、じつは最近始まったばかりなのよ。発端は組長どうしの喧嘩。ていうか、組長って役職も抗争のせいでそう呼ばれているだけ。機械科組長のコダマと電気科組長のアスナロは、去年まで同じラグビー部で仲良くやってたの。でも、あることが起きて、仲たがいして....今みたいになってるの。」


ユピタ「あること、って?」


セムカ「......コダマの、彼女が自殺したのよ。その子はアスナロの妹で、名前は...名前は!メブキ…私の、親友よ。」


薄寒い秋風が心の中を吹き抜ける。聞いてはいけないことを聞いてしまった。


ユピタ「ご、ごめん!やなこと思い出させて!」


セムカ「ううん、大丈夫。みんなそう言ってるけど、、私信じてるの。メブキはきっと生きてるって。遺言はあったけど、遺体が見つかったわけじゃないし。なにより…お互いどんな道に進んでも、故郷の木の下でまた会おうって、約束したから。」


ユピタ「きっと、きっと生きてるよ。約束、破るわけないよ!」


セムカ「ありがと。続きを話すわ。年の差もあって、数か月で二人はうまくいかなくなったの。元気をなくしてく妹をアスナロも心配してた。それだけに別れづらかった。別れたら、兄の怒りの矛先がコダマに向くからって。でも、ある日、コダマがメブキになにか言って、そのあと、メブキは海に飛び込んで死んだんだって。ウチもその時のことは知らない。その場にいたのはメブキ、コダマ、そしてアスナロ。それからアスナロは、ずっとコダマのことを恨んでるわ。」


ユピタ「アスナロの、一方的な恨みで、この抗争が続いてるってこと?」


セムカ「そんな浅い話じゃないわよ。メブキは電気科の中でも『みんなの妹』ってかんじで人気ものだった。だから電気科は、『組長アスナロの恨みはオレらの恨み』って意気込んでるの。それとね、2か月前、アスナロが恨みを込めて機械科へ供給する電力を止めたの。そのせいで機械科は石油とかガスで生活するはめになってる。だから機械科のみんなもアスナロを恨んでるわ。」


ユピタ「そんな…みんながみんな、相手の組を恨んでるなんて…こんなのおかしいよ!止めなきゃ...」


セムカ「そうよね。ウチら建築科も...」


クヌギ「え?何を止めるって?あんちゃん。」

ウラジロ「Hey ヨー ヨー そこの電気メン! その甘い言葉でそそのかして 建築科に取り入る魂胆 yes?」

シロツメ「機械科を止めたいなら潰すのが正解ルートよ。まあ無理でしょうけど!」


ユピタ「誰だ、お前たち!」


シロツメ「あたしらは~」

バイドックス「機械科先方部隊3人衆、バイドックスだぁ~! ここは中立地区。だけど~バレないように暴れてやるのだ!」


そんなに強そうなやつらではない。しかしここは屋内。船乗りの能力は発動しない!ピンチだ!


セムカ「大丈夫。ウチの要塞で守りきるわ。」


クヌギ「お命、頂戴しちゃうぜ~!」


ドッガァーーン  あいつらと俺たちの間に緑の透明な壁が出現した。どうもセムカの能力ではなさそうだ。凛々しく透き通った声が廊下に響き渡る。


サクラ「両者、そこまでよ。能力を解きなさい。」


セムカ「く、組長!サクラさん!」

機械科の下っ端に襲われた。そのとき守ってくれたのは建築科組長サクラさんであった。無事に電気科に戻ったユピタは重大任務を課せられる!次回 7話 抜き足、差し足、光り足

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