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レビフレ!  作者: 麓電子
3/4

3話 見えて届かぬ海の先

クレイバへと走りだしたユピタとセンリ。しかし、センリがかつて通った道は封鎖されていた。仕方なく別ルートでクレイバを目指す二人。「俺」と「俺の最強」を探す冒険ファンタジー!

センリ「走れ!走れ!風も音も追い越して、目指すは古代研究都市クレイバや!」


ユピタ「音と同じくらいのスピードだ。これならどこまででも行ける!」



と、意気込んできたのに…《通行止め》? この山道、通れないのか。

あたりを見渡してみると、どうやら村らしいものがあった。


センリ「あそこは、ケリスト族の拠点の一つ、トルやな。どないしたか聞きいこか。」


カラッとした空気、この村にはケルほどの活気は見あたらない。屈強な工事人夫らしき人にたずねてみた。


ユピタ「あの、ひとつお聞きしたいんですが。あそこの山道はどうして封鎖されてるんですか?」


ドルガン「おう、あんちゃん、知らねえのか。このあいだの地震でこの先のドール地峡が崩れて海峡になったんだ。トルじゃおおさわぎよ。クレイバへの唯一の道だからな。今はどう橋を架けるかの構想段階だな。」


センリ「まえ通ったあのごっつう細い道、なくなったんか。」


ユピタ「クレイバへ行くほかのルートはないんですか?」


ドルガン「あぁん?これ以上は関係者じゃねーと教えられん、すまねぇな。」


ユピタ「あの、一応ケルの長老から紹介状をもらってるんですけど、この村の長老に話せばわかるって、」


ドルガン「なに!? コマッズさんが? どれ見せてみろや。」


その人夫らしき人は俺のもっていた紹介状をとりあげ、目を凝らした。


ドルガン「ホントにコマッズさんか。いいだろう。オレがトルの長老、ドルガンだ。クレイバへの別ルート、ありえるとしたら海だ。アル港に行けば船を出してくれるだろう。アマちゃ… アルの長老は腕のいい船乗りだから教えてもらうといい。アルへの道は《通行止め》を左だ。」


ユピタ「ありがとうございます!それじゃさっそく、」


ドルガン「ちょっと待てよ。アルに行くなら、このバラの押し花を持ってってくれ。言っとくがお前らのじゃねえぞ。」


ユピタ「ふーん。よくわからないけど、行ってきます!」



通行止めを左へ。延々と道が続いている。封鎖のせいか人はあまりいないようだ。キラっと木々のすきまから光が差した。林をぬけると、そこは、海岸だった。海。海!頭で理解してはいても、見るのは初めてだ。光り輝く水面、果てのない水平線。今抜けて来たほうに目を向けると、たしかに切り立った陸地が連なり、その先にはおぼろげに大陸が見えた。


ユピタ「あれが、クレイバか。見えてるのに、届かない… あれ?あれれ?止まっちゃった。」


足が動かない。疲れたのだろうか。それに体がやけにみずみずしい。汗だろうか。


センリ「ユピタ、どうしたん?まあええ。あとすこし、わいがオンブしてやるで。」



ふう、アル港へたどり着いた。この港はなかなかにぎわっている。


センリ「なんや疲れとるみたいやから、ゆっくり休みいや。」


アマルガ「ちょっと待ちな!そのボーヤ、絶対ただの疲れじゃないよ。もしかして今日、はじめて海を見たとかじゃないの?」


ユピタ「え、なんでわかったの? はぁ はぁ そうだよ。たしかにさっき、初めて海を見て、それからだ。足が動かなくなったのは。」


アマルガ「やっぱりね。これは、感動病よ! あんたたちも知ってるでしょ?この世界にある、最強だと思ったことを実体化する能力。世界ではこれを『アスピラ』と呼ぶの。今までこのボーヤが何を最強だと思ってきたか知らないけど、今この子のアスピラは海へのあこがれから、この子自身を海に変えようとしているわ!」


センリ「なんやて!?どないしたら止めれるんか?」


アマルガ「今すぐに海を克服するしかないわ。海よりも強いものを、海に勝てるものをボーヤに教えこむの!」

感動病にかかってしまったユピタを救うべく、海に勝つ技を教え込む!次回、4話、海を制してなんぼの船乗り

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