16話 また、守れなかった。
メブキのかたきであるクジラに、アスナロ・コダマ率いるラグビー部全員で立ち向かう! メブキのかたきをとることはできるのか⁉ 「俺」と「俺の最強」を探す冒険ファンタジー!
コダマ「アスナロ! あの奥にいるやつ、」
アスナロ「ああ。メブキの、敵だ。やるぞ!」
船の下では陣形が組まれ、命を懸けた試合が始まった。
アスナロ「おい、オレがラグビーボールだ。オレをあのデカブツに、全力で衝突しろ。そうすればオレのタックルの威力は、水中でも奴を倒せるほどになる。」
コダマ「半年前の、一つのチームだったころの陣形で行くぞ! ラグビー部!」
ラグビー部『うおぉーー』
船の下では陣形が組まれ、命を懸けた試合が始まった。
アスナロ「おい、オレがラグビーボールだ。オレをあのデカブツに、全力で衝突しろ。そうすればオレのタックルの威力は、水中でも奴を倒せるほどになる。」
コダマ「半年前の、一つのチームだったころの陣形で行くぞ! ラグビー部! 1、2、3、」
ラグビー部『行くぞ!』
カチュウ「コダマさん! クヌギさんいませんよ。」
コダマ「アイツ、肝心なときに、」
センリ「ワイがやるで! ポジションは?」
アスナロ「オレとコダマとアイツで、最前線のフォワード・フロントローだ!」
センリ「相手にとって不足なしや!」
グオォン クジラのフォワードは、すぐにアスナロが危険であることを理解した。ものすごいエネルギー量、ものすごい殺意。コイツをボスに近づけてはならない、と。
コダマ「ヘイパス!」
全員が潜り、アスナロをパスしてゲームが始まった。
クジラがタックルしてくる。
だがその時にはすでにアスナロはパスを重ねられ、オフサイドラインを突破した。
クジラたちが自らを盾にアスナロを止めようとするが、鍛え上げられた連携プレーによって次々と抜かれてゆく。
カチュウ「パス!」
ガク「ナイスパス! (お前らと一緒のチームでプレイできてうれしいぜ。)ブクブク」
カンベエ「ヘイパス! (やっぱ、みんなで闘んのが、楽しいんだよ!)ブク」
ついにボスのところまでやってきた。
センリ「コダマ!頼む!」
コダマ「パスパス! よし、行くぞ、タイミング合わせろ。」
アスナロ「ああ! 頼むぜ。」
コダマ「機械剛腕!」
ピキピキビキッバキッバリバリ ブクブクブク
コダマ「からのぉ、機械衝突!」
アスナロ「対消滅タックル!」
キィィィィン シュウウウウウ…
クジラは、消滅した。
アスナロ「敵を、取ったんだな。」
コダマ「いや、まて、アスナロ! 俺らの下に、何かが、もっとでかいやつがいるぜ!」
大陸クジラ「グワオゥゥゥン。」(ハッハッハ、引っかかったな。そいつは俺様に似せた影武者だ。これでもう、あの消滅技は打てまい。)。。。って顔してやがる!
センリ「まじい。なんか、狙いがありそうや!」
大陸クジラ「グヲワゥ ワグゥゥゥ」(この試合はな、陣取り合戦なんかじゃねぇ。重要人物を消してく、人殺り合戦だ! 恐れるべき野郎は満身創痍! あとはあの船の要塞女を殺れば船は転覆だ!)。。。やと⁉
センリ「なんや、顔でクジラの気持ちわかるんやけど、船を狙っとるわ! どうにかせんと、セムカ!」
人間たちに抜けられたクジラたちは船にタックルをかましていた。穴の開いた脆い部分へと集中的にぶつかっていく。
セムカ「キャア、なんなの、なんでここばっか攻めてくるのよ。もう、城壁がもたない!」
バキィ バキバキィ 城壁が、崩れた。
セムカのスカートに子クジラが噛みつき、海中へ引きずりこもうとした。
サクラ「セムカ!これにつかまって!」
サクラさんがバリアをロープ状にしてセムカへ飛ばした。セムカはそれをつかんだが、クジラの力が強い。引き合いだ。
ビリビリッ サクラさんの服の袖がロープバリアに巻き取られ、破れてしまった。
その瞬間、セムカはそこに視線をよせた。サクラさんの腕に、謎の刺青が彫られていたのである。
サクラ「いやぁ!見ないで! お願い!」
セムカ「サクラさん、その刺青、もしかして...」
なんて会話をしているうちにセムカが引きずり込まれてしまった。
セムカも抵抗するが、セーラー服では水中の動きが鈍い。そこに大人クジラが追い打ちをかけるように体当たりし、セムカを海面からたたき出した。
セムカ「やばっ、床も壁もないから、要塞を生成できない。あ、これ、死ぬんだ私。ごめんねメブキ、あなたがどこかで生きていたとしても、約束、守れないや。...? なんだろう、これ、ユピタの言ってた「走馬灯」ってやつかな。なんか…死にたくなーい! 助けてー!」
大陸クジラ「グオン グオン オグゥ」(クックック、最後くらい俺様が粉々に噛み砕いてやるぜ!)
ボスがセムカのところへと猛スピードで泳いでゆく。
コダマ「っ、また、仲間を守れなかった。メブキの時と同じだ」
センリ「んなことないで。セムカは、ワイが助ける! コダマ、滑走路を作ってくれ。」
コダマ「! 頼んだぞ、誰一人死なせん! 機械剛腕!」
ボスが大口を開けて飛びだし、口を閉じる! その瞬間、
センリ「唯我独走!」
キィィィン シュパッ
食べられる前にセムカを救い上げた。
セムカ「センリ、…センリ~! 助けてくれて、ありがとぉ~! うわぁぁぁん」
よし、セムカは無事だ! クジラを、倒すぞ!
セムカを見事救出したセンリ。ユピタたちは、クジラから逃げて岸へと向かう。次回 17話 また会おう故郷の木の下で




