15話 アイアイサー!
抗争終結、に見えたが、何かの揺れによって誤って自爆をしてしまった! 船上学園モフェルトンに襲い掛かる緊急事態! ユピタたちはこれをどう回避するか。「俺」と「俺の最強」を探す冒険ファンタジー!
爆発、してしまった。この船が、船上学園モフェルトンが沈む!
みんな敵味方忘れて大慌てになっている。
ニコラス「うわぁ、沈む~。吾輩泳げないんだぞ~!」
アスナロ「おい! てめぇが脅さなきゃこの船はなぁ!」
ホロム「ひぃ、ごめんなさい! でも、なんかが船を揺らしたんだよ。そのせいで押しちゃったんだ。」
ソンブ「オイオイマジかよ、あれじゃねえか? あの、巨大なクジラだよぉ!」
コダマ「あれは! メブキを喰いやがった、大陸クジラだ!」
セムカ「しかも群れじゃぁ~ん。」
センリ「終わりやぁー! 死んでまうー!」
…うるさいな、ガキじゃあるまいし、
サクラ「まったく、その通りよねぇ。みんなパニクってるわ。」
ユピタ「サクラさん! …さすが、大人ですねぇ。」
サクラ「いいえ、対処法を知らない点では彼らと同レベルよ。どうしたらいいか教えてくださる? 航海士さん。」
ユピタ「そうですね。みんなに動いてもらわないと。」
サクラ「うふふ。がんばって。私は中立地区にかくまっていた人たちを連れてくるわね。」
よし。全員に指示を出す。
ユピタ「みんな聞いてー」
がやがや キャアー
ユピタ「みんな聞いてよぉー」
がやがや ギャアー ワー ワー
ユピタ「…聞けっつってんだろうが野郎ども!」
全員『はいぃ!』
シーン
ユピタ「よし。セムカは船底を要塞で固めて、水とクジラを防いで! ソンブは巨大な帆とオールを作って! ニコラスはこの船を全力推進型に改造して! 戦える奴はクジラを倒せ! 力のある奴は全力で漕げ! 目指すは1番近い陸地、古代研究都市クレイバ! 船長命令だ、全員動けぇ!」
全員『アイアイサー!』
この学校が一丸となって動き出した。何としてでも、生き残るんだ!
俺は、船長室へ!
ー校長船長室ー
コンコンコン
ユピタ「失礼します。3年電気科組居候のユピタと申します。船の舵を奪い取りに来ました。」
リョショウ「君が噂の居候生かね。わしが校長船長の呂祥だ。3日間の抗争から終戦まで、ご苦労だったな。わしも手が付けられなくて困っていたのだよ。で、今の爆発音は何かね?」
校長船長は窓に向かってのんきにコーヒーを飲んでいる。
ユピタ「船が、爆発による浸水とクジラの攻撃で大変なんです。私は航海士なので、この船を安全に陸地まで逃がしてみせます。」
その時、さっきから追いかけてきていた人も校長室に入ってきた。
コウキュウ「待ちたまえキミィ! あ、校長先生、ご無沙汰してます。 てかキミィ! うちの生徒じゃないだろ!しかも船中抗争で荒らしまわって、船底に大穴あけて… 世界警察に通報するぞ!」
ユピタ「やべぇ、話の通じない先生だ。」
呂祥「孔丘先生、いいんですよ。こういう事態に対処できないようでは、一人前の技術者にはなれない。今回は暖かく、生徒たちを見守ってあげようじゃないか。」
孔丘「はぁ、そういうものでしょうか、」
だいぶ複雑な操縦室だが、まぁいけるだろう。エンジンは最大出力。だけど燃料が船底から漏れ出して、もうじき動かなくなる。やはり推進力は帆で得る!
ユピタ「舵は任せてください! 進路南南東! 取舵いっぱぁい!」
ー船底ー
セムカ「やばい、穴が広がって、ウチの能力だけじゃ抑えられない。」
サクラ「要塞壁と船底の間は私のバリアで止めるわ。そこのあんた!入ってきた水をどうにかしなさい!」
クヌギ「え? あ、おれ? わ、わかりましたぁ。水に次元落!」
バシャァ 水の板が何枚も出来上がっていく。
シロツメ「ふぁぁ、あんたら、もう抗争話は終わったのかい? 寝過ごしちまったよ。って、え~! 穴あいてる、ヤバ!」
クヌギ「おい、寝ぼけてないで、お前のコースで水板たちを甲板から外に出してくれよ。」
シロツメ「わかったわよ。ほい、計算通りに襲う部屋」
ウィン ガコン ガコン 仕掛けで水板が階段を上っていく。
セムカ「順調だね!」
ー甲板ー
ニコラス「全力推進型ってどういうことなんだよ、わけわっかんね~。」
ソンブ「オレもわからん。でも、燃料なさそうだし、帆船でいいんじゃねえのか? オレがパーツ作るから、てめぇがこの船に組み立てろ。できるか? 相棒。」
それまでわめいてたニコラスが一瞬止まり、陰で微笑んだ。
ニコラス「誰にもの言ってんだよ。任せとけ、相棒!」
巨大な帆船へと組み立て始めた。
ー船端ー
アスナロ「この船が進めるようになるまでクジラどもをくいとめるぞ。これ以上船を壊させるな!」
コダマ「あわよくばクジラをぶっ殺す! 野郎ども!続けぇ!」
野郎ども『おう!』
ザパァン ザパァン
飛び込むと、海中には大陸クジラの子供が5頭、大人が8頭、そして奥には、横っ腹に対消滅の傷跡のある怪物が1頭。
アスナロ・コダマ『奥にいるやつ…アイツだ!』
アスナロとコダマの前に現れたのは、かつてメブキを喰った因縁のクジラであった! かつての無念を晴らすため、ともにクジラに立ち向かう! 次回 16話 また、守れなかった。




