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12話 機械兵器 VS 電化製兵器

抗争が始まり、無意味な犠牲者を出さないために根回しを終えたユピタ。しかし、帰り道で最悪の機械科組員・軍師ニコラスのロボットに襲われる。そして再び発動する走馬灯。ユピタはニコラスに勝てるのか。「俺」と「俺の最強」を探す冒険ファンタジー!

走馬灯、いつも俺は死の淵をかする戦い方をしている。今、巨大ロボを目の前にして、ピンチである。時空が歪んでいる間に、抜け道を探し出さねば!

あれは、小型追跡ミサイル7つ…マシンガン三門…と、はんだごて?、いや、ヒートブレード!


ニコラス「終しまいだぜ!」 今見えたすべてがぶっ放された。俺には何ができる?

だが、現実よりもはるかに速い処理能力を授かっている今の瞬間なら抜け道を…みつけた!


今の俺の能力は風と帆があれば空中でも自在に航海できる力だ。ソンブからもらった扇風機を廊下にセット! その時使った帆を張り、いざ出航! 目指すはロボの股の間。 フュゴーーゥゥ  抜けた! 至近距離なら兵器は怖くない。操縦者に、さっき教わったばっかのタックルだ! うおおおお!


ガッ

ニコラス「ふぅ、ビビらせやがって。惜しかったぜ、おめぇのカウンター。だが、背中にだって手はついだ。ロボにはなぁ、人間と違って弱点はないのぞ。」

クッ だが、次の次まで手は打ってある。


シュゥゥゥーーン よし。ミサイルが曲がってきた。どうやって俺を追跡してるのかわからんが、このままロボにぶつかれ!

ザンッ ボムッ ボムッ 

ニコラス「まあ、当然対策はしてあるよねぇ。考えたものだ。」

ミサイルを、切りやがった。あのはんだごて、そんなに強いのか。だが、爆発しなかったってことは、うまくいってる。


ニコラス「へっ、最後の希望もむなしく消えたなぁ! こいつで焼き切ってやるよ。」

パシッ 白刃取り!

ニコラス「熱いぞぅ、熱いぞぅ、火傷…なぜ焼けねぇ。」

ユピタ「フッ、コクピットに入ってるおまえじゃわからんだろ。外はな、俺の扇風機で豪風が吹いてんだ。はんだを空冷したってわけよ。」


ニコラス「…お前には、恐怖ってもんを教えてやらねえといけねえようだな。」

俺はヒートブレードを奪い、俺をつかむ背中の手を振り払おうと斬りかかった。


ぱっ すぐさまロボはその手を引っ込めた。

ニコラス「吾輩が甘く見ていた。さっきまでの認識では、お主は眼中にないザコだった。お主をライバル(格下)と認めよう。なるほどな、外の風とは考えなかった。吾輩の能力、装備強化(フルアーマー)! 各種センサーを装備。風速40m/sか。なかなかだな。競技場(フィールド)展開機能に防風システムを追加。」

フュウーー… ピタッ


ゴクリ、まずいな。

ニコラス「吾輩の分析によると、こうなったお前は、「無力」だ。」


ダダダダッダッダ 逃げるぞ! やべぇ、こいつ。能力の格が違う。10何年も一つのことに魂を込めて磨いてきた人の能力とは、こうも強いものなのか。


ニコラス「吾輩を本気にさせた時点で、お前はもう、詰んでんだよぉ!」


げっ、廊下の向こうからも同じロボットがやってきた。なんとかして、風か、波を手に入れねば。

…? 違和感、そうだ、俺は今走馬灯を見ていない。ということは、直近で死ぬことはないのではないだろうか?

俺は少し安心して、死ぬ気で逃げた。 装備を強化されるのだから、ニコラスの乗るロボットにはどうやっても勝てない。だから、突破するなら目の前のアイツだ!


グヲォォーーン ギギギ ドシューン  どうやらあのロボもさっき戦ったやつと同じ兵器を持っているようだ。ミサイルを撃ち込んできた。何とか、よけねば…

ニコラス「無駄だ。お前のいる環境は今、完全に私の管理下にある。」


ボムゥ ぐはぁ、命中した。よけられなかった。こいつのフィールド内にいると、動きが鈍くなるらしい。だが、本当に死なないのか? …いつの間にか、先ほど思い描いた根拠のない仮説に、すがりいていた。いや、生まれて初めて感じる、痛みを伴う恐怖! ミサイルの爆発により背中からは血が流れ、意識がもうろうとしている。が、走馬灯は発動しない。


ユピタ「やばい、俺、死ぬんだ。」


そうか、さっきロボットにあってすぐに見たのが今(・)回(・)の(・)走馬灯だ。俺はあの時「この未来」を予想して対処できなかった。だから、死ぬんだ。

今までも走馬灯はいくつか見てきた。本当の死の間際に見れないなんて、なんだか、寂しいな。


グググッ グウォーー ! 走馬灯だ。しめた、助かる可能性ができた。感覚が研ぎ澄まされる。外にあった強力扇風機が…消えた? ということは、能力主の、アイツが近くまで来てくれている!


ソンブ「ユピター! よくやった! 加勢にきたぜ!」

ドゥーーン  鳴り響くレールガンの音。 パリンッ パリンッ フィールドが割れ、ソンブ並びに電気科組の仲間たちが助けに来てくれた! 


ニコラス「てめぇは! 吾輩のライバル(格下)、ソンブ!」


ソンブ「そっちこそ、また一段と弱くなったようだな、オレの宿敵(劣化版)、ニコラス!」


ニコラス「なぜ、ここに! ロボット部隊を送ったはずだ! 命令なしでも1日は戦えるぞ!」


ソンブ「ハ? 抗争始まって3日もたてば燃料も切れるわな。もう、全滅させといた。」


…なんだって? 


ユピタ・ニコラス「は? 3日ーーー⁉」

ニコラスに殺されかけたユピタだったが、かけつけた仲間に救われる。しかし、ユピタが知っている「抗争が始まった日」はとっくに終わっており、すでに3日の時が流れていた! 次回 13話 戦いの終結と破滅への序曲

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