11話 恐怖の機械科ロボット部隊
ラグビーの練習をしていたユピタたちであったが、プレーミスでコダマを怒らせてしまう。全面戦争の幕が切って落とされた!
機械科ロボット部隊が動き出した。きっとここにもやってくる。その前に、逃げなくちゃ、防衛線を張れる電気科棟まで!
アスナロ「すまねぇ。キレてやっちまった。でも、陰湿にちょかまかやるより…こっちのほうが、スッキリするな。」
電気科棟へと走りながら、ふと横のアスナロの顔を見た。めちゃめちゃすがすがしい顔してる。なんだか、心の奥底の葛藤がちぎれたようだった。これなら全面戦争の結果がどうであれ、抗争はもう…
アスナロ「もう戦うのに迷いはねぇ。メブキのために、あの野郎と全力でぶつかるだけだ。」
カチュウ「はぁ、先輩、ぼく戦争なんてできませんよ。機械科に友達もいるし、」
…まあ、なるようになれだ!
コダマ「痛ってぇ、く、うまく立てねぇな。軽食持ってきてくれ。」
クヌギ「組長、乾パンっす。」
コダマ「ナイス。」
ニコラス「組長、さっきの、よけりゃあよかったじゃんか。」
コダマ「殴られたかった。 ふぅ。 これで貸し借りなしだ。全力で闘ろう。」
ラグビーコートから電気科へ向かう。そうだ、建築科に避難してもらうよう、言いに行かないと。
ユピタ「アスナロ、俺ちょっと用事できたから先帰ってて!」
アスナロ「おう、無事で帰れよ。電気科棟まで来たら安全なようにしといてやるからよ。」
俺は大きくうなずいて、廊下の十字路でアスナロたちラグビー部と別れた。
セムカ「なに?このサイレン… てか、やっぱあんた信用ならない~!」
センリ「ワイはただ船の中うろついとっただけやないかい。入ったらあかんとこ入ったのはホントすんまへん…」
セムカ「いやね、別に建築科棟は出入り自由よ! だけどね、あんたウチのスイーツ盗ったでしょ!」
センリ「や、ホントすんまへん。腹へってもろたんで、」
建築科棟へやってきた。まだ平和なようだ。だが、聞き覚えのある声が…やっぱり。
ユピタ「センリじゃん。こんなとこまで来てたのか。あとセムカも。」
センリ「ユピタ~ なんやこの女子にめっちゃ絡まれてんねん。」
セムカ「なに、ユピタの知り合いなの? この不審者。」
ユピタ「え、なんかしたの? センリ、」
セムカ「ユピタ聞いてよぉ~。こいつ、ウチのスイーツあさって食べてたんだよ?しかも、女子更衣室で。」
センリ「え”っ?…!…すんまへん、ぜんぜん気づいてまへんでした。」
ユピタ「センリ、それはさすがにちょっと引くよ。」
センリ「ジブンが飯くれとったら、ふらつかんわ! セムカさんとおっしゃりましたか、ホンマ許してちょ…」
セムカ「それはもういいわ。だけどね、あんたコダマと似てる気配がするのよ。なんか、好きになれないわ~。」
センリ「…やっぱ、そうなんか、」
ユピタ「ちょ、ちょっと話題変えていい? 今、機械科のロボが出撃して全面戦争が始まったんだけどさ、」
!? センリとセムカがそろって呆然として、こちらを見つめている。 …いや、マジだって。
ユピタ「セムカ、外に出てる建築科生を非難させて。あと、建築科への入口をほぼ全部ふさいでここを中立の砦にして。できれば、倒れてる戦意のない生徒を救出、救護してあげて!」
セムカの頭上に星が回っている。 セムカ「ん?、うん? うん! まかせて!…?」
ダメだこりゃ。センリにお願いしようか… だめだ。こっちも閑古鳥が飛んでる。はぁ…
サクラ「私たちが請け負うわ。」
ユピタ「サクラさん!お願いできますか。」
サクラ「任せて。最小限の被害で抗争を終結させること、期待してるわ。こっちにはこんなカワイイ軍師もいるし、裏方で援護してるね。 がんばるぞ、このこのぉ」
いじられているのは、さっきカチュウと一緒にいた1年生だ。
カンベエ「ユピタと言ったか。僕の友を、カチュウとガクを、頼んだぞ。」
ユピタ「安心して。誰も死なせず終わらせて見せるから。」
これで無関係な人は助けられる。アスナロ、思う存分暴れれるぞ。
会釈をして電気科へ走りだした。
ドゥゥゥン うわっ、やべぇ、出た途端に小型ミサイルが頭上をかすめた。
ニコラス「お? さっきの電気科の奴じゃねえか。アスナロと一緒にいなくてよかったのか? 守ってもらえねぇじゃんかよ!」
粉塵の向こうに巨大な人影が見える。さっきロボを管理してるとか言ってたやつ! …が、ロボに乗ってるー! で、でかい。この廊下じゃなかったら、立ち上がって4メートルはあるぞ。しかも、
グワァァァン やべぇ、これは、懐かしい感覚だ。時空が歪み、俺には考える時間が与えられる。何かが来てる。何か対処しなければ、死ぬ。そう、これは、走馬灯!
また走馬灯を見ている。ユピタは死の淵を目前に、巧妙に作戦を立てピンチを乗り越えようとする。次回 12話 機械兵器 VS 電化製兵器




