白旗あげる。
今更だけど、明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願いします!
誤字脱字は後で直しますごめんなさい!
「紫帆、俺の分は?」
「学校来るか分かんなかったから、翔の分と一緒に家に置いてある。」
「連絡くれれば良かったのに。」
「昼間は予定あったから、ちょっと…。」
目の前にはこのあと訪ねようかと思っていた英司、隣には電話のあとすぐに合流した南條さん。
既に手元のコーヒーは冷めてしまっている。
なんだこの状況は。
分かりやすい方がいいだろうと、とりあえず駅まで向かって目立つ場所で待っていた所にやってきたのは英司だった。最寄り駅が此処らしく、ちょうど私に会いに行こうとしていたとか。まさか遭遇するとは思わず驚いて声を掛けてきたらしい。
南條さんも気付かないくらい印象変わってるはずなのによく私だと分かったなと口にすれば、『紫帆が大人になったらこのくらい綺麗になるかなって。好きな人のことなら分かるよ。』だそうです。凄く恥ずかしい。
そんな私達を見た南條さんの機嫌は急降下。彼を視界に入れた英司も眉間に皺が寄り。
南條さんの提案で駅前のカフェに入ることになったのである。
「彼女はわざわざ僕の所までチョコを届けてくれてね。このまま出掛けることになったんだよ。」
だから諦めろやガキ、と副声音が聞こえてくる気がするが笑顔がとても恐ろしくて突っ込めない。そもそもこのあとの約束は私まだ了承してないけど。断らないけどさ。
「俺は紫帆と話してるんですけど。」
うるせぇクソジジイ、と言わんがごとき英司の笑顔もまた然り。南條さんがこちらに向けてくる視線が"コイツはこんなキャラだったのか"と訴えている。私の知る設定ではないと肩を竦めることで返せば、彼の笑顔がひきつった気がした。
「南條さんごめんなさい、今日は「ねぇ、アンタ。」」
「…なんでしょうか?」
「本当に紫帆のこと好きなわけ?」
今回は南條さんに諦めてもらおと隣に顔を向けた瞬間に落とされた爆弾は、この冷えきった空間を更に悪化させた気がした。だって南條さんの後ろにブリザード見える。何この修羅場。もう2人放置して帰りたい。
「勿論だよ。過去だって未来だって、彼女の全てを僕は愛しているさ。ポッと出の僕が気にくわないのは分かるけれども、余裕がないのはいけないね。」
"君だって彼女の困る顔を見たくないだろう?"と向き合う形で言われてしまえば、みるみる熱を持つ顔。彼の顔は今までにない程眩しい笑顔で、自信に満ち溢れている。
「あ、あ、私、帰る!」
結果2人を残してカフェから飛び出してしまった。お金を置いてこれなかったのは許してほしい。あとでちゃんと返すから。
「あんなのズルいよ…。」
完敗である。




