素晴らしい行動力ですね。
更新遅くなってしまいすいません。次は土日のどちらかになると思います。
いつもの所なんて当たり前のように会話していたが、正直そんな場所は知らない。イベントで描写もなかったし昔の記憶なんて一切ない。だからそれがバレてしまわないように、然り気無く2人の後ろを歩く。
家から歩いて15分程度経っただろうか。
少しずつ人が増えてきたと思えば、なかなか立派な鳥居が見えてきた。成る程、あれがいつもの所か。
「あれ?あの人…。」
鳥居に気をとられて前方から歩いてくる存在にまったく気付かなかった私は、英司の呟きで視線を戻す。
「はぁ!?南條さん!?」
「やぁ紫帆!何時間ぶりかな?改めて明けましておめでとう!」
キラキラしてる。凄くキラキラしてる。
私の両サイドまで下がってきた翔と英司の視線が痛い。別に私が呼んだんじゃないよ?予定は伝えたけど、まさか来るなんて思わないじゃない?しかも場所知らなかったから詳細は教えられなかったし。
そんな訴えを乗せて視線を合わせてみても2人の表情は変わらなかった。その間にも南條さんが迫ってきている。
"逃げる"の選択肢は選べないようだ。
「明けましておめでとうございます。南條さんも初詣に?」
「うん、折角だから紫帆と行きたいなって。僕も一緒にいいかな?」
疑問系のはずなのに笑顔が威圧的でミスマッチしている。2人ともさっきまでと違って同情の意味合いが強めの視線で見てくるからツラい。
「私は2人がいいなら構いませんけど…。」
「別に俺は構わねぇ。」
「まぁ、…俺も。」
私に断って欲しかったんだろうけど、この人相手になんて勝てませんから。本当になんでモブなのよ?
追い返すことは出来ないまま結局4人で神社を目指す。あ、今日もプレゼントした手袋着けてくれてる。昨日もそうだったけど、やっぱり使ってもらえるのは嬉しい。私も貰ったマフラー重宝してるし。
「今日は車じゃないんですか?」
「駅に停めて歩いてきたよ。神社の駐車場の規模が分からなかったからね。停められないで待たされてたら紫帆と入れ違いになるかもしれなかったし。」
「確かに。実家にはこのあと帰るんですか?」
「うん。…一緒に行く?」
「行きません。」
やや被せるようにお断りしたのはなんとなく展開が読めていたからだ。実家の話をした私が悪いかもしれないが、昨日から散々話しているせいで話題が思い付かない。勿論まだまだ知らないことは沢山あるんだろうけどパッと出てこない。
そんな私たちの後ろで2人が"カップルかよ"って呆れていたのも知らない。
「とうちゃーく。」
「へぇ、結構立派な所ですね。」
鳥居手前で立ち止まってその先を見れば、それなりの行列が出来ていた。隅の方にはおみくじで一喜一憂している同年代くらいの女の子達や、なにやら絵馬に向かって必死な少し草臥れた男の人達。
因みに既におみくじは引いたのでここでは遠慮する。今年は末吉でしたよ。吉と末吉ってどっちが良いんだっけ?
「あれ?大澤さん?」
いざ行列の最後尾へ、と一歩踏み出したところで掛かった声に足を戻す。掛けてきた人を視界に入れて、このタイミングからなのかと翔を見る。
「数本君に橋爪君もいるのね。あとは…あの時の…。」
「先生一人で初詣とかサミシー!」
「しょうがないでしょう!?こっちに赴任してからたいして知り合いいないんだから!実家戻るには遠いし…。」
「やっぱり寂しい奴じゃん。仕方がないから俺達が一緒に行ってやるよ。」
やっぱりそういう展開よね。




