表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逆ハールートは存在しません。  作者: うかびぃ
61/93

思考良好。視界良好。

またグダグダ回。アイス食べ過ぎてお腹痛いです。

3連休?仕事ですけど?



私の発言によって何とも言えない雰囲気になったまま数分。2人とも黙ったままなので、早々に放置してヘッドフォンを装着し動画確認に勤しんでいる。やっぱりこのショー最高だわ。うーん、このステップなかなか難しいかも。

なんて夢中になっていたら急に手元に影が出来る。一時停止して手元から顔を上げれば国立君のドアップ。何これデジャヴ。



「大澤も凄い有名になったよな。」

「ぐっちーが凄いだけだよ。私はオマケ。」

「そんなことはない。俺達の界隈でも話題になってる。」



どうやら自分が思っている以上に有名になっているようだ。確かに昨日の帰りに南條さんにも動画見てるって言われたし、そんなに見られているのか。べた褒めされたけど、教育者としてどうなんだろう彼は。というかあの人はどこでその情報を手に入れたんだ。



「それと、年上の彼氏がいる噂も流れているな。」

「はぁ?」

「へぇ?」



ずっと黙っていた翔と反応が被った。年上の彼氏ってまさか。



「南條さんはありえないよ!なんだその噂は!」

「お前動揺しすぎじゃね?」



あまりにもタイムリーな話題につい取り乱してしまった。告白された昨日の今日でそんな話聞くと思わないし。そもそも噂になるほど接触とかなかったよ?そして翔、その不機嫌な顔はやめなさい。



「文化祭で一緒にいるところは多くの人間が目撃していたし、昨日も迎えが来ていただろう?」

「それだけじゃんか。それだけで?」

「翔の幼馴染みは良くも悪くも注目されるからな。元々お前達が交際している噂があったのが、英司の登場により余計に男は近寄れなくなったし。そこに乱入する人間がいれば気になるだろう。」

「ぐっちーは?」

「あれは…一応相方がいたからな。」



前も思ったけど、翔と英司ってなんで畏怖の対象になってるの?後夜祭の時にフラ子達がだいぶ焦ってたけど、その理由は結局分からないままだし。首突っ込むのも嫌だからこのまま知らんぷり続けさせてもらうけど。そしてぐっちーが不憫な気が。



「…因みに年上の彼氏の噂って?」

「香織先生に翔を奪われ傷心の大澤。だがそれでも気丈に振る舞うその姿に恩人として登場したその男は心を奪われ…。だいぶ省いたがこんな感じだ。」



はしょり過ぎだと文句を言うことも出来ない。なんだその噂は!

そもそも翔と付き合ってないからね!結花ちゃん先生に取られたのは強ち間違いではないけども。南條さんの心を奪った…みたいだけども。なんか言ってて恥ずかしいな。あれ?否定できない?



「黙るなよ。沈黙は皇帝だぜ?」

「馬鹿野郎、肯定だ馬鹿野郎。アンタは自分の立ち位置を考えて行動しろ馬鹿野郎。」

「喧嘩売ってんのか?俺にフラれてショック受けてんのか?俺のこと好きだもんな?」



お馬鹿発動したみたいなので訂正は入れておくとして。ニヤニヤしてるこの馬鹿野郎を黙らせたい。この発言気持ち悪い。ゲームと性格に差があり過ぎでしょ。



「好きだよ。」

「は?」

「顔だけね。彼氏にするには中身が残念過ぎて無理。だったら南條さんと噂になってるほうがマシ。だからこれからも幼馴染みとしてその顔面だけを楽しませてくれ。」



言った途端頭の中がスッキリした。視界に映る全てのものがキラキラして見える。

そうだ、私はゲームを勧められてまずこの顔が好きになったんだ。本当に顔だけ。ストーリーとかは正直すっかり出番のなくなった真下君が1番良かったんだよ。隣で麗君が一緒に見てる時があって、翔の顔で真下君の中身の男が良いってぼやいたら"それはちょっと無理があるんじゃない?"って苦笑してた。

昨日色々あったからなのか、こうして少しずつ思い出していくのだろうか。どれだけ記憶操作されていたんだ私。



悔しそうに国立君を連れて出ていった翔のことなど完全に頭から追い出した私は、再び鍵をかけてヘッドフォンをつけ直した。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ