それは選択肢があるとは言えない。
いつも読んでいただきありがとうございます。
そろそろ終盤ですかね。
早いペースで更新できたらいいな…。
私が結花ちゃんだったら。
好きな男を盗られて取り乱した姿を見て優越感に浸る。それだけで満足できるだろうか。
分からないことなど想像したって意味はないんだけども。
「結花ちゃんは消えてもらいたいみたいだけど、僕は君に残って欲しいんだ。なんせ彼女は元高校生。しかも入院もしていたから学力がね。先生である以上それなりの知識が必要なのは分かるよね?でも彼女にはない。僕がサポートしてるから授業とかは滞りなく出来ているけど完璧ではない。だから君にもサポートしてもらいたいんだ。調理の専門学校なんか行かないで教師としてね。」
「結花ちゃんが納得するとでも?」
「翔君と結花ちゃんが仲睦まじい所をこの先も身近で見なきゃいけなくなる君の無様な姿を拝めるとでも言えば分かってくれるよ。」
随分な言われようだ。結花ちゃんを崇拝してるならそのまま消してくれていいんだが。
「私がそれを拒否するとは思わないんですか?」
「まぁ断られたらすぐ消してもいいかなって思ってるけど。僕優しいから。どっちにしても時間をあげるよ。1週間で決めてね。」
どの口が優しいなどとほざいているんだろうか。
ヒラヒラと手を振って教室から出ていった神田先生に心の中で悪態をつく。同時に腰が抜けてその場にへたりこんだ。
与えられた情報と与えられた猶予と与えられた選択肢。最早脅迫だ。
NOが死に直結とか笑えない。っていうか加護って何よ。チートなの?自分の情報だけで、向こうの情報ほとんど教えてもらってない気がするんたけども。
「あ、雪…。」
窓の外で白いものがフワフワしていると思えば、結構な勢いで雪が降っていた。恐らく積もるだろう。天気予報でオネーサンが降水確率0%って言ってたから傘持ってきてないんだけど。
腰抜かしてる割に思考が落ち着いているのはただの逃避だ。やはり南條さんには相談出来ない。これは自分で片付けなきゃいけないことだ。
1週間は時間があるんだ、まずは結花ちゃんに接触して色々聞き出していこう。そのままこちらに有利になるような取引が持ち出せれば上出来だ。結花ちゃんを懐柔出来れば彼女に甘めな神田先生もなんとかできるかもしれない。
そうと決まれば急いで帰宅して作戦会議だ。足よ動け!
そう意気込んでたのが1時間前。
「お邪魔します…。」
何故か私は篠崎邸にいる。




