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逆ハールートは存在しません。  作者: うかびぃ
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初登場から不穏。

以前書いたものを含めた番外編を作ろうか悩んでます。もしかしたら近いうちに投稿するかもです。


「紫帆。」



一瞬頭が真っ白になった。たった今声に出した彼の名前に反応するかのようにその声が聞こえた。



「…南條さん…。」



振り返ったら彼が、なんてことはございません。私にシリアスは似合わないので。そもそもありえないので。

私の後ろからやってきた南條さんはキラキラしている。いつも通りだ。でも何故彼がこんな所にいるのだろう。部外者が簡単に入れるほどセキュリティに問題があるわけでは無いと思うけど。



「やっぱり紫帆だ。勉強会?」

「はい。南條さんはどうして学校に?」

「月イチで周辺校と会議があってね。今日がその日。」

「なるほど。というか、また名前…。」



だから午前放課だったのかと納得し、先程から気になっていたことを口にする。



「ちょっとからかってあげようかと…。」

「急にいなくなると思ったら…。貴史、業務中ですよ。」



更に別の声に南條さんの向こう側を覗けば、篠崎さんが呆れた様子で私達を見ていた。その手には恐らく会議で使ったであろう資料の束が。ちょうど終わったところに私は遭遇したらしい。



「篠崎さんこんにちは。会議お疲れ様です。」

「やぁ紫帆さん。いきなり貴史が申し訳ないね。よっぽど君が気に入ったみたいだね。」

「そ、それは光栄です…。」



ニコニコと聞き捨てならない言葉を放つ篠崎さんはそのまま南條さんに視線を移し話始めてしまった。

気に入ったって完全にからかう為のじゃないか。抗議の視線を南條さんに送るも、篠崎さんとの会話で気付いてもらえない。いや、少しニヤけてる?敢えて無視?性格悪いぞ。



「ん?あれは?」

「彼女が例の件の…。」

「ほう、あれがね。」



何かに気付いたらしい2の視線を追ってみると、そこに居たのは香織先生ともう1人。



「一緒にいるのは?」

「北沢先生と同じ現代文担当の神田先生です。」



攻略対象最後の1人、シークレットでもあるその人は香織先生と何やら楽しげである。この距離だと会話の内容が聞こえないのが残念。



神田総一郎先生。生徒5人のエンディングを見た後に国立君のルートでのみ存在する人。生徒の話が20話に対して彼はその半分の10話。短い分選択肢によって上がる好感度の幅も大きく、1つでも間違えればハッピーエンドに辿り着くのがだいぶ厳しくなってくる。彼だけは攻略サイトで調べた記憶もある。

年齢は30歳前後、バツイチで娘がいるが母親と暮らしている為一人暮らし。少しチャラめだがとても一途で、相手の不倫で離婚した悲しみを引きずっていたところにヒロインが赴任、冬まで登場はしないが同じ教科担当であるので接触は多く徐々に惹かれていく。だったかな?



「…。」

「あの2人は恋仲かな?」

「それはないはずです。北沢先生は恋人いますから。」

「あの距離は誤解されますね。生徒に見られたら…っと、もう見られてますね。」



そうですね、私が生徒ですからね。バッチリ見てますよ現在進行形で。

私のフォローも虚しく、呆れた視線を向ける篠崎さんと蔑みをたっぷり含んだ声色の南條さん。私も溜め息しか出てこない。

2人の距離は恋人同士並みに近い。いつぞやの翔と香織先生を見ているようだ。あんなの見たら誰だって誤解する。また悪い噂が流れそうだ。



「紫帆さん、このことは…。」

「とりあえず口外しないでおきますよ。あの調子だと他の場所でも見られてるかもしれないので意味はなさそうですが。」

「あれが彼女の素なら、紫帆が庇わないで殴られておけばよかったと思いますよ。あんなのが同じ教師とか耐えられませんね。」



南條さんの言葉には苦笑いするしかなかった。









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