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逆ハールートは存在しません。  作者: うかびぃ
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選曲にセンスを感じる。

いつも読んでくださりありがとうございます。あと2話くらいで文化祭を終わりにする予定です。


さてぐっちーといえば、隅で作業をしていた。その背中は少し悲しげである。事情を知らない子達はそんな彼をなんとかすべく話し掛けているが、反応はイマイチみたいだ。



「ぐっちーヤバめ?」

「さっき友達に呼ばれてからあんな感じ。事情把握してたりする?」

「うん、だいたいは。」

「じゃぁアレ任せてもいい?忙しいのにそっちに構ってらんない。」



委員長がなかなか酷いことを言っているけど、確かにお昼時のピークだ。私1人が生け贄で済むなら全体の被害も抑えられるだろう。

絢子に見送られぐっちーの背中へ向かう。証拠は右手に既に準備済みだ。



「ぐっちー。」

「あ…大澤。」

「とりあえずコレ。多分傷口に塩塗るような感じになるけど。」



手渡してぐっちーの顔を見ればどんどん泣きそうな顔になっていく。怒らないところがぐっちーらしいというか。

再生後に残りの曲もやると伝えれば物凄く驚かれた。



「マジで言ってる…?」

「曲次第だけど…。現場見ちゃった以上ね…。」

「……っ、俺、大澤に惚れそう。」

「馬鹿か。」



完全に泣き出したぐっちーに動画を要求すればすぐに送られてきた。



「ぐっちー…、私、今物凄く感動してる。」

「は?」

「センス良すぎでしょコレ…!」



神曲…!とぐっちーの背中を思いっきり叩けばカエルの潰れたような声が返ってきた。

残りの2曲は見事にキャラソン、しかも私の推しキャラの1番好きな曲が選曲されている。もう片方もファンの間では人気の曲でどちらも激しめな曲だが、コレは頑張れる。ぐっちーの選曲センスに脱帽だ。



「大澤、このアニメだいぶ好きだな。俺アニメ自体は見たことないんだけど。」

「見るべき。絶対ハマる。」



やや食い気味な返答にぐっちーの顔が引きつっていたが気にならない。涙止まってくれてるからひと安心である。

ただやはり曲のイメージに合わせてダンスも動きが複雑だ。流石に時間が足りない。

ぐっちーに許可をもらった私は委員長の元へ行き事情を説明する。渋ってたけどなんとか許してもらえたので、私とぐっちーは後夜祭の為に立ち入り禁止となっているすぐ後ろの体育館へコッソリ練習する為に忍び込んだ。



途中見回りの先生に見つかったりもしたけど事情を話せばそのまま使用することを許してもらえた。風紀委員の顧問だったから罰則と思いきやアッサリ出た許可に驚いていれば、最後の文化祭でのアクシデントに同情したらしい。良い思い出になるといいなって応援してもらえた。先生ありがとう。キラキラしてる頭がいつもより輝いて見えたよ。



あとは私のセンスと体力次第。頑張るしかないんだけどね。




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