先生、アウトです。
おまたせしました。本日より更新再開させていただきます。拙いのは相変わらずですが、よろしくお願いいたします。
「さぁ、今日も頑張って稼ぎましょう!明日の打ち上げの為に!」
「うぇーい。」
昨日の地獄を経験した為か委員長のやる気に満ちた顔とは正反対に皆の顔は疲れきっている。下準備で朝早かった子達なんて寝てるし。
「今日は一般参加の日でもあるからストックは昨日の倍作らないといけなかったし、まぁ死んでるよね。」
「紫帆は元気ね。」
「元気なわけではないけど。やること結構あったし。」
翔と踊って馬鹿にされた後はいつも通りご飯を食べて翔を見送り、お風呂上がりに必死でストレッチとマッサージをした。疲れを翌日に持ち越すと大変なのは28歳の時に随分経験してたし。高校生の体と言えど油断は出来ません。
「はよ、大澤。今日大丈夫そうか?」
「ぐっちーおはよー。それなりには出来てると思う。後で1回合わせてもらえるとありがたい。」
「それは勿論。」
移動中コッソリとぐっちーが近寄って確認をして来たので同じくコッソリと返す。後ろで踊るキャラソンはともかく、もう1曲は流石に合わせてみないと分からないしね。
「ねぇアレF組の先生だよね?」
「隣は?」
「うちらと同じ生徒だよね?」
「ちょっとアレは…なくない?」
昨日休憩で使っていた場所で時間まで動画でも観ようかとしゃがみこんでいると、どこかのクラスの女の子達がヒソヒソしているのが聞こえた。F組って単語で既に嫌な予感しかしないのだが、とりあえず顔を出してその視線の先を見てみる。
「翔君!今日は一般の方も来るから頑張りましょーね!」
「分かったから離せよ…。」
うわぁ、見なかったことにしたい。多分声だけ聞けば普通の会話なんだけども。そしてサボらないように制服なりなんなりを掴んで逃げないようにしてるんだろうなぁっていうのも想像出来そうなんだけども。
というか、いつの間に名前呼び?
「腕組むとか有り得なくない?」
「あの先生、前図書室で国立君に壁ドンされてるの見たことある!」
「それアタシも聞いたことある!国立君が告ってたって話じゃん?」
うん、完全に腕組んでるよねぇ。アウトだよねぇ。フォローも出来ないよねぇ。翔も満更じゃないのがツラいところ。
そして夏休み前の壁ドン事件、思いっきり噂になってるし。告白したこともバレてるし、水面下で何かしら動きがありそうな気がする。
先生はともかく、やはり翔の立場が悪くなるのは嫌なので。
「あれ?翔じゃん?サボり?」
「んあ?なんだ、紫帆じゃん。そっちは屋台組か。」
「そーだよー。屋台って感じじゃないけどねー。」
さも今気付いたよ!的なノリで翔に声を掛けてみると狙い通り。
先生はハッとして腕から離れたけど手遅れですよ。私にバレなきゃ良いわけじゃないからね。




