ヲタク?いいえ、ファンです。
「1日目無事終了!皆お疲れ様!」
死屍累々、そう例えるのが一番だろう。教室は悲惨だ。委員長は元気良く労ってくれているが誰一人として聞いてない。
「予想以上の売り上げに明日も期待出来そうね…。」
「俺は足が…。」
「ん?ぐっちー、まだ正座したいの?」
「ひぇっ、勘弁してくれ!」
ぐっちーと共に正座コースの後は地獄でしたよ…。残りの休憩時間返上で働いたからね。ぐっちー許すまじ。いや、覗いた自分が悪いんだけどさ。
「じゃぁ、とりあえず今日はこれで解散ね。明日もストック作るのに朝早いし、皆しっかり休んでね。」
副委員長、そう言うなり教室飛び出したよ…。帰る元気すらない残念な人もいるんだが。
「大澤、ちょっといいか?」
「ん?ぐっちー?どうした?」
「ちょっと相談なんだが、明日の後夜祭って予定あるか?」
わぉ!こ、これは…
「告白フラグ!?」
「馬鹿野郎、んなわけあるか。」
「嫌だな冗談だよ。それに私、ぐっちー好みじゃない。」
「なんかムカつくな…。」
ぐっちーはノリが悪いなぁ。あの告白現場見た後だもの、そんなこと有り得ないって分かってるからね。好みじゃないのも事実だけど。ほら、まだ翔のこと好きだし。顔だけなら南條さんも良いよね。
「それで、どうかした?後夜祭は特に何もないから適当に楽しむつもりだけど。」
「じゃぁ頼みたいことあるんだけど。」
「ん?後夜祭で?」
これはまさか?
「俺のステージ手伝ってくれる奴が1人駄目になっちまって、代役頼みたいんだ。」
「ステージ?」
「そう。コレなんだけど…。」
そう言って渡されたのは彼のスマホ。それを借りて画面を覗けば何かの動画が再生されている。
どうやら何かの振り付け動画らしい。ボリュームが小さいので許可を得て大きくしてみた。
「これっ…!!」
「この曲知ってんのか?アニメのキャラソンなんだけど…。」
知っているも何もない。
これは元の世界で私が大好きだったアニメのキャラのキャラソンだ。まさかこの世界にも存在していたなんて…!!完全に違う世界って認識だったから、こんな共通点があるとは!!これは早急に調べなければならない。
にしても、ぐっちーダンス出来るのか。公式でこんなダンスなかったし彼のオリジナルだろう。凄く上手い。曲にも合っているし素晴らしい。
「おい、大澤?」
「これって、全部覚えなきゃいけないの?」
「いや、メイン俺でサイドに2人。こっちがサイドの方。」
次の動画は先程のより少し易しめだった。これなら出来るかも?
「ちょっと自信ないけど、曲自体は知ってるからなんとかなるかなぁ?」
「マジで!?じゃぁ頼む!!」
「あー、うん。この動画もらってもいい?」
勿論!と死にかけの状態から完全復活したぐっちーは動画を渡すとそのまま教室を出ていった。
さて、私も帰宅して練習しますかね。
その前にネットでアニメの情報集めないと。




