また面倒なことを。
「はい注目!遅くなっちゃったけど、文化祭の話し合いしますよー!」
「あー本当に申し訳ない。私に気にせず決めてくれて良かったのに。」
「気にするな!大澤が悪いわけじゃないんだし!」
退院翌日に登校すればクラスメイト達の質問攻めが待っていた。隠すこともなかったし、詳細を教えていた絢子が見事に全部語っていてくれたお陰で、先生へのヘイトが高まっている。
「本当よねぇ。普通だったら北沢先生が救急車の手配とか親御さんへの連絡とかするはずなのにさぁ。」
「まったくの他人が駆け付けて数本に大澤のこと聞いて対応したんだろ?信じらんねぇってか、その他人の人良い人過ぎるだろ。」
「まぁ殴られそうになって先生も気が動転してたんじゃないかな?」
「紫帆ちゃんも甘過ぎ!もっと怒るべきよ!」
文化祭の話ではなかったのでは?と思うくらい話が脱線している。皆良い人達なんだけどね。翔も先生を庇いつつ恩人に素早く協力してくれたみたいで、そこまでマイナス評価はいただいていないみたいだし。相澤さん?アレは言わずもがな。
「私はもう大丈夫だから。早く決めて提出しないと今日までなんでしょ?」
決めるなら私もちゃんと参加!と皆が強く希望してくれたからなのか、本来なら前日のLHRで文化祭の屋台の内容を決めるはずだったのに今日の午前中にあった担任の授業と交換してズラしてくれたらしい。先生に愛されてるなーなんて頭を撫でられたのは少し恥ずかしかった。
「そうそう!で、どうしようか?」
「絢子ちゃんが他学年にスパイしてくれたんだよね?」
「えぇ、部活の後輩に探り入れてきたわ。1年が綿飴で、2年がたこ焼きですって。」
「ありがちだなぁ。」
綿飴はともかく、たこ焼きはこの時期まだ暑い日あるからツラそう。
「屋台を全面に押し出す必要ある?」
「売れれば何でもいいわ。売上が多ければ、その分打ち上げも豪華に出来るし。」
「クラスTシャツの金も引いて黒字になれば万々歳だよなぁ。」
Tシャツ結構お金かかるよね。それが打ち消せればだいぶ違うよね。
とりあえずメモとしてノートに書き出す。因みに私はクラスの書記である。
「みんなの要らないもの持ち寄って射的?」
「機材にお金もかけたくないよね。」
「レンタル料削減も大事かぁ。」
話がなかなか進まない。皆どんだけケチるんだ。
まぁ焼きそばとか大きい鉄板使うのは熱くて嫌だけど。かといってかき氷とかも微妙だしね。
「なら、食べ歩きも出来そうな軽食とドリンク数種類を紫帆が作ればいいんじゃないかしら?」
「は?」
「ほら、紫帆喫茶店でバイトしてるし。あれよ、ス○バ的なノリで。」
あー……。
絢子め。また余計なことを……。




