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逆ハールートは存在しません。  作者: うかびぃ
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もう好きでいいです。


篠崎さんの連絡先をもらってから聞いたことだけど、彼は教育者と言っていた。因みにマフラーの理由を聞いたがトレードマークらしい。

そんなの必要ないと思うけど…。お茶目な紳士と受け取ればいいのかな?いや普通の紳士でいいよ。



「おい紫帆、飯出来た。」

「は?なんで翔が言いに来んの?」



バイトから帰ってきてスマホチェックしてると何故か翔が入ってきた。ノックくらいしてよ。着替え中だったらどーすんのよ。



「今日母さん達結婚記念日で外食。姉貴は男のとこ。」

「あーそれで独り身の寂しい翔君は我が家なのね。」

「黙れブス。」



ちゃんと伝えたからな、と翔はさっさといなくなる。遅くなって親にも文句を言われるのは嫌なのですぐに着替えて部屋を出る。

篠崎さんから連絡が来ていたがお風呂の後でもいいかなーとか考えつつ階段を降りれば、扉の手前で翔が壁に寄りかかっている。



「リビング入らないの?」

「なぁ紫帆。」



こっちの質問を無視して翔が口を開く。いつもと少し違うその様子に疑問はあれど、とりあえず先を促してみる。



「何?」

「お前、男でも出来た?」



ん?男?何言ってんだこのお馬鹿は。



「彼氏ってこと?出来るわけないじゃん。自分の顔面偏差値はちゃんと分かってるし。」

「それなら英司なんとかしろ。最近お前からの返信が遅いって俺に文句言ってきやがる。」

「バイトしてるの知ってるはずなんだけどなぁ。それ言ってくれれば納得してくれたと思うけど?」

「そもそもお前がバイトしてるの今日知った。」



あれ?翔に言ってなかったっけ?

記憶を辿ってみるけど、確かに夏休みちょっと前から翔とは接触なかったかも。でも母さん達から耳に入ってると思ってた。まさか英司もその話をしてないとは。



「聞かされてなかったのね。課題終わらせて少し前から始めたの。夏休みだけなんだけど。」

「課題終わってんの?見せろ。」

「嫌だね。補習で先生と会ってんだし分からないとことか聞きながらやればいいじゃん。」

「分からないとこしかないからヤル気がねぇ。」



彼はこのままで大丈夫なのだろうか。先生がいるし留年なんてことにはならないと思うけど、社君も絢子と頑張ってるし、英司もちょくちょく小テストの結果を送ってきてて点数が上がってるのは知っている。まぁ英司は元々やれば出来る子だし授業の内容も聞いてないフリとかなんだろうけど。



そもそも何故私がここまで心配してやらないといけないんだ。

幼馴染みだから?別にそうでなくても心配するわ。

あー…もう認めよう、私は翔が好きだ。もうそれでいいよ。だってモヤモヤがスッキリするし。別のモヤモヤが発生するのは嫌だけど。



「英司にも言ったけど、自力で最後までやって分からなかったとこは教えてあげるよ。」

「じゃぁとりあえずお前のバイトに遊びにいけばいいな。」

「冷やかしはお断りだけど。」

「流石にそれはしねぇよ。」



彼にしては珍しい少し困ったような笑顔で頭を叩かれた。

それに少し嬉しさを感じたけど別に私はマゾじゃない。



「お前、先生より身長あるんだな。」



そう彼が無意識に呟いたのには気付かないフリをした。



マフラーの理由として面白いことが思い付かなかったので、ただのトレードマークにしてしまいました。

もっと文章力とか欲しい。

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