第91話 カレーって食べすぎちゃうの、僕だけ?
ぐるじい……。
僕は歯磨き後、ベッドに突っ伏していた。
ノスタルジーを抜きにしても、カレーライスってついつい食べすぎちゃうのって、僕だけ?
いつもセーブしなくちゃって思ってても食べすぎちゃうんだよね。
まぁおいしいからね。仕方ないよね。
僕だけじゃなくてメリアもぱっくんトカゲみたいになってたし。
それでいいのか。護衛。
しかしログハウスかぁ。やっぱいいなぁ。
実際は維持するのに大変な思いをしたりするのだろうけど、こうやってお邪魔するだけなら気楽なものだ。
ふうー。
旅はみんなが疲れないように組まれていたけど、それでも緊張とストレスがずっとかかってたのには間違いないからね。
今日はこのまま寝ちゃっても――
バーン!
「来たわよ!」
「シノカ、ノックって知ってる?」
僕が半眼で睨むも、シノカには効果がない。
「知ってるわ!」
「知識は得るだけじゃなくてちゃんと活かそうね」
「わかったわ!」
本当にわかったのかな?
「で、どうしたの?」
「ぴろーふぁいとよ!」
……え?
「ぴろーふぁいとよ!」
繰り返されましたけど。
枕戦?
あ、枕投げか。
てかなんで英語?
って、犯人は芽結しかいないか。
「きもだめし?とどっちがいいかって話になって、多数決でぴろーふぁいとになったわ!」
そうなんだ。
さすが芽結。お約束がわかってる。
でもどうなんだろう?
貴族のお嬢様が楽しむ遊びとしてふさわしいのだろうか?
まぁ、お姫様が言い出しっぺなんだから大丈夫か。
「着替えてすぐ行くよ」
そういえば着替えもお風呂もまだだった。
「じゃあ先に戻って待ってるから。あ、メイ様の部屋ね」
「はーい」
返事をするとシノカは出て行った。
芽結が着替えを用意したって言ってたな。
さっきはまだ誰も着替えてなかったんだよね。
さて、何があるのかなー?
クローゼットを開けるとすぐに浴衣が目に飛び込んできた。
温泉旅館なんかでよく見る、懐かしくも地味なあの浴衣だ。
「おー。本当に浴衣用意したんだ。尊敬するわ。マジで」
うん?
そういえばさっき来たシノカは浴衣だった……か?
やべ、全然見てなかった。
これは怒られそうですね。
さて僕も着替えて向かおうかな。




