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異世界魔法、観察してみたら  作者: 猫チュー
第二章 学園編
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第79話 メロンが食べたい!

 馬車に乗り込む。

 まずはレッタからだ。


 エスコートのやり方とかわからないから、取り合えずステップの脇に移動して手すり代わりに腕を出しておいた。

 レッタは僕の腕に掴まってステップを登り、「ありがとう」と言って入っていった。


 レッタの普段の様子から忘れがちだけど、レッタもお嬢様なんだよなぁ。

 しかも、何気に上級貴族のご子女だし。


 今回のメンバーの中で上級貴族の家の子は芽結を除くと、ローン、アルソ、レッタの三名。

 全員芽結のお供でした……。


 さて次はサクラだ。


「どうぞ。お嬢様」


「わ、わあ」


 本命の腕じゃなくて申し訳ないけど、今日のところは僕の腕で許してもらおう。

 遠慮がちだけど、流れるような動作で馬車に乗り込む。

 

「ありがとうございます」


 綺麗なお辞儀をして入っていった。

 うーん。

 本当に美しいんだよなぁ。


 さて、使用人さんはどうしよう。

 先に行かせちゃったら彼女たちは怒られちゃうのかな?

 でも僕って貴族でもなんでもなくてただの平民の学生だしなぁ。

 んー。

 うん。先に乗ろう。

 平民だけど、自分と彼女たちの立場をちゃんと考えよう。

 ここで彼女たちをエスコートして先に乗らせるのは格好いいかもしれないけど、エゴの押し付けだもんな。


 と、言うわけで使用人さんたちに「お先に失礼します」と頭を下げて乗り込む。


「おや、次に入ってくるのはキミではないと思ってたのだが」


 レッタにはお見通しだったらしい。

 

「自分の考えの押し付けをして、結果的に彼女たちに迷惑かけちゃうかなって思って」


「それに気づけただけでも大したものだ。それで喜ぶ者もいるだろうが、逆に迷惑になることもありうる。気を付けることだ」


「うん。忠告してくれてありがとう」


 僕がお礼を言うと、レッタは窓の外に顔を向けた。

 表情には出てなかったけど、もしかして照れてるのかな?


「そういえば、別荘の場所ってブイニシャのどのあたりなの?」


 僕はサクラに聞いてみる。


「北部の方です。セテラム国境付近までは行きませんけど」


「北部の中部的な感じ?」


 北中部とかって言うんだろうか?

 

「そうですね。南部は王都や城下町が広がっていて、北部は林が広がっています」


 そういや地理で習った気もする。

 

「北部でも東側は多少開拓されて街道が通っている。ナウォックの盟主であるニロパップの王都やセテラムへ結ぶ道も今言った東の道だ」


 外を見ていたレッタが視線をこちらに戻して補足してくれた。

 大まかな地理は習っているけど、細かい部分はわからないから凄く助かる。


「食物的な産物はどんなのがあるの?」


 レッタは一瞬ジト目でこちらを見てきた。

 事前勉強が足りないからだろう。


「果実であれば無花果(いちじく)、あとはニセアカシアの蜂蜜や、キノコなんかも産地だったはずだ」


「あと、市場には出回りませんが、甜瓜(てんか)も現地では食べられていますね」


「ほう?そうなのか。やはり知識だけではなく、一度くらいは行ってみないとわからないこともあるな」


 甜瓜はメロンのことだ。

 なんで市場に出回らないんだろう?

 サクラに聞いてみると、

 

「収穫してから五日くらいしか日持ちしないんですよ。ですので、国内で消費されるだけなんですよね」


 とのこの。

 保冷とか流通網とかなんとかできたらこっちでもメロンが食べられるようになるのかな?

 これは芽結に要相談だな。

 レイは失念していますが、馬車の中は氷の魔石によって冷房されています。

 つまり、保冷はこの世界ではコストはかかりますがやれます。

 メロンが出回らない主な理由は保冷よりも流通です。

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