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異世界魔法、観察してみたら  作者: 猫チュー
第二章 学園編
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第76話 カホクの発見

 夏休み5日目。

 課題を早々に終わらせた僕は、魔法の研究をしていた。

 実はうちのグループで最も遅れていたカホクまで、夏休み前に風量調節を成功させたのだ。

 その時、カホクが感覚を言語化してくれた。


「魔力を流すと力場みたいなのができる。力場の向きと垂直に力を伝えることができる」


 このカホクの説明を聞いて、僕は電流が走ると同時に自身の至らなさを思い知った。

 これ、ほぼほぼフレミングの左手の法則じゃん。

 前世の知識がありながら、なぜすぐに気づかなかったのか。


「ガチやんけ……」


 カホクすげーな。

 しかもこれ、電流を魔力に、磁場を力場に、ローレンツ力を魔法の効果に変換すると、ほとんど同じになる。

 僕の仮説はこうだ。

 脳から電気信号が流れ、それに魔素が反応する。

 魔素が流れて魔力になり、力場……仮に魔力磁場とでも呼ぼう。魔力磁場ができる。

 魔力磁場の影響で魔法として物質に干渉できるようになる……仮に魔法干渉力とでも呼ぼう。

 つまり、魔力によって魔力磁場ができ、魔力磁場が物質に影響を与える魔法干渉力を作り出すってことだ。


 もっとかみ砕いて結論だけ言うと、メリアが体を吹き飛ばしたり、僕が空気を動かして風にしたりしているのは、魔力ではなく魔法干渉力だということだ。

 これ、カホク大発見だぞ。

 いや、まだ仮説の段階なんだけどさ。

 師匠やスルラあたりも追検証してくれたら魔法を科学することが一歩どころか数歩進むんじゃないか?


 ていうか、僕だけの力じゃ全然答えに近づけなかったかー。

 結構何かを掴めそうな感覚だったんだけどなー。

 しかし、やっぱり魔法の研究は楽しいなー。


 とりあえず、追検証してもらうためにはカホクに伝えて、その後スルラかな?

 あーいや、でも先に王様?

 そうなると芽結?

 うーん?

 まぁ、とりあえず芽結に相談してみるか。


 というわけで芽結とカホク宛に伝言を頼んだ。

 待ち合わせ場所は図書室だ。


「来たよー」


「何?」


 芽結とカホクが来たので説明を始める。


「え?カホク本当に凄くない?あー、ありませんこと?」


 芽結さん驚きすぎて素に戻ってますがな。

 

「これさ、追検証してもらいたいんだけど、まずは誰に相談したらいいの?」


「んー……。師団長に直接コンタクトを取れる環境にないから、とりあえず父上かなー」


 とりあえずで国王陛下に連絡取れる立場なの、改めてえぐいな。


「魔力磁場とか魔法干渉力とかの仮で僕が使った呼称はどうしようか?」


 カホクに聞いてみるけど返事がない。

 

「……カホク?」


 カホクを見ると放心していた。

 カホクでもこうなることあるんだ。


「おーい!カホクー!」


 目の前で手をひらひらさせながら呼びかけたら反応した。


「ハッ!」


「だいじょび?」


「ダ、ダイジョビ」


 全然大丈夫じゃなさそう。

 いつも沈着冷静なカホクの珍しい一面が見れた。


 カホクが落ち着いて聞いたら呼称はそのままでいいそう。

 そして国王陛下や師団長への報告と相談は、カホクと僕の二人でやる流れに芽結がしてくれるらしい。

 夏休み半ばは、みんなで遊びに行く予定が入ってるし、その後かな?

 と、思ったら早めにやっちゃおうとのこと。

 僕もカホクも異論なかった(ここにいる全員課題は終わってる)ので、明後日には報告に行くことになった。

 明後日はカホク、大丈夫かなぁ?

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