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異世界魔法、観察してみたら  作者: 猫チュー
第二章 学園編
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第62話 魔道具訓練

挿絵(By みてみん)

魔力測定器はこんな形をしている。

木板は魔力絶縁体。銅は絶縁体ではないけどそれなりに魔力抵抗が高い物質。光の魔石は一定量の魔力を注がないと反応しない。

銅の長さで抵抗の大きさを調整できるので、それで魔力量を測る。

高ランクの測定器は銅が魔石の周りをもっと渦巻のようにぐるぐるすることで抵抗値が増える。

 算術の次は魔法と剣術だ。

 女性だけの中に混ざるのは、どうなんだろう?

 僕は正直気が気じゃないんだけど……。


 今みんながやっているのは魔道具の操作だ。

 いきなり魔法を使うより、魔道具の操作で感覚をつかむのが体に覚え込ませやすいとされている。

 僕も、幼少期に魔道具に沢山触れてたみたいだからね。

 母さんが言うには、2歳半くらいから魔道具を起動させてたらしい。

 それを聞いた師匠は卒倒しそうになってたっけな。


 さて、意識を現実に戻す。

 今僕はみんなとは違うことをさせられている。

 そう、懐かしのアレだ。


「集中して。ゆっくり魔力を流してください」


 魔法科目の教師、ミオ先生に言われた通り、ゆっくり丁寧に魔力を流す。

 それに合わせて回路に魔力が流れ、中央の魔石が光る。

 師匠の家でやった時と同じだ。


「本当に8等級……」


 ミオ先生は信じられないものを見たかのような顔で木板を見ている。


 この魔力測定器、前々から思ってたんだけど、もっと精度を上げられると思うんだよね。

 ただ、大陸内ではこの測定方法で確立されているから、今更新たに普及させるのも大変なんだろうね。


「では、あの組に混ざって下さい」


 ミオ先生が指差す方向を見れば、休み時間に芽結と一緒に僕の席まで来た「まあ!」の子が居るグループだ。

 彼女と話したわけじゃないけど、全く面識がない人達しかいないグループよりも気が楽だ。


 僕はミオ先生に礼を言ってグループに混ざりに行く。

 

「レイです。よろしくお願いします!」


「「「よろしくお願い致します」」」「よろしくお願い致しますわー」

 

 おっとりさんは、相変わらずおっとりだ。

 おっとりさんの名前はローン。他のメンバーはそれぞれシノカ、クイザ、カホクと自己紹介してくれた。


「今はメイ様が開発された、この魔道具を起動させていますのー」


 うん。これドライヤーだわ。

 てか僕もこれ作って村に普及させたわ。

 ヘアアイロンも芽結に提案しよう。

 きっと、由緒正しき縦ロールが爆誕するに違いない。


「だいぶこの感覚にも慣れましたわー」


 おっとりさんがそう言いつつ操作する。


「魔法を使う感覚と魔道具を使う感覚はちょっと違うんですけど、魔力を動かす感覚に慣れるにはやはりこれが一番ですね」


 魔道具の場合は魔力を直接魔道具の回路に流し込むんだけど、魔法は間接的に動かす感じなんだよね。

 感覚の話だからうまく言えないんだけどさ。

 それに、魔法を操る際はもっともっと繊細な操作が必要になる。

 だから、魔法と魔道具の操作は似ているようで全然違うんだ。

 この辺りの解明ができたら、魔法を使える人はもっと増えるんじゃないか。そんな気がする。


「レイさんは男性ですのに魔法が使えるんでしたねー?」


「レイで構いませんよ。使えますが、繊細な魔法や操作は師匠や最近会った天才には及びませんよ」


 メリアは間違いなく僕を遥かに凌駕する天才だ。

 正直、うらやましい程だ。


「わたくしも敬称は不要ですわー」


「いえ、ですがお貴族様のご令嬢に敬称なしでは……」


「わたくし、それほど狭量ではございませんわ」


 そう言われると断りにくい。


「では、お言葉に甘えて……」


「ですが、学園の外ではお気をつけてくださいまし」


 そう言っておっとりさんはウィンクした。

 芽結と違って綺麗なウィンクだ。

 

 しかし、慣れて外でもタメ口とかになっちゃったらどうしよう。


 他の三人も敬称なしでよいとのこと。

 お嬢様って余裕があるんだなぁ。


「ではレイ、お次どうぞー」


 おっとりさんにドライヤーを渡されたので魔力を流す。


「まあ!魔力の通りがとってもすむーずですわね!」


 スムーズ教えたんか。

 やりたい放題やってんなー。芽結のやつ。

 てか、魔道具も魔法も死ぬほど使ったからなー。

 僕はやっぱり環境がよかったよな。


 その後も風を強めたり弱めたりして遊んで魔道具への魔力注入を止めた。


「風の調整なんてできるのですのね」


 ドライヤー内部の風の魔石に働きかけることで可能になるんだけど、単純に魔力の注入量を増減させればいいわけじゃないからコツがいるんだよね。

 ん?いや、待てよ。

 これ、使えるんじゃないか?

 ドライヤーの風量調整と魔法の感覚似てる気がする。


「これ、魔法を使う感覚と似てるので、風量調整できるようになったら魔法を使う感覚も養えるかもしれませんね」


 あとでミオ先生に提案してみようかな。


 こうして初の魔法の実技授業はローン達に風量調整の感覚を教えながら終わったのだった。

 〇〇だわ、〇〇ね、〇〇よ

 みたいな創作ではおなじみの女言葉は、現実ではオネエくらいしか使わないから使う女性キャラを出さないようにしてたんですが、無理でした。

 特徴出すのって難しい!

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