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異世界魔法、観察してみたら  作者: 猫チュー
第一章 王都呼び出し編

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63/199

第一章幕間四 走れミリア

 国の位置関係はこちら。

 あくまで大体の位置です。

 イメージしてもらいやすいように用意した簡易地図にすぎません。

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

「お呼び立てして申し訳ありませんね。ミリア」


「いえ」


 この方は宰相のツキーズ閣下だ。


「この親書を各国に渡してきてほしいのです」


「私をお呼びということは、火急ということですね」


「ええ。特に最初の6か所は時間との勝負です」


 親書を受け取ると、裏を見る。

 向かう国が書かれているのでその確認だ。

 そこにはこの大陸内のすべての国名がかかれていた。

 私は親書をポーチにしまいながら、大事らしいことを聞く。


「順番を聞いていませんが」


「ああ、そうでした。まずはナウォックの五国に。その後はラーンクに。その次はジェール帝国がいいでしょう」


 帝国の後はどこからでもいいらしい。

 とはいえ、帝国の位置を考えたらルートは決まったようなものだけども。


「それと、渡すだけでなく、返事等があるかもしれないので、そのあたりも臨機応変に対応してください」


「畏まりました。では、さっそく向かいます」


 急いで出て行こうとする私の背中に待ったがかかった。


「路銀を忘れていますよ」


 そう言って路銀の袋を渡された。

 私は赤面した。

 

「国内一の伝令は優秀だけど時々抜けている時があるんですよねぇ」


 言わないでください。閣下。


「そなたの妹君とは、性格といい、抜けているところといい、正反対で面白いですねぇ」


 面白がらないでください。閣下。


「では、今度こそ行ってまいります」


 そう告げて閣下の執務室を退室した。


 さて、ナウォックの後にラーンクに行くことを考えると、ニロパップ、パネロミア、リールトリーヴ、オデロプ、ブイニシャの順がいいか。

 街道に出た私は、速度を上げた。


「ふむ。なるほど理解しました。使者殿には返事の親書を持って行っていただきたいのですが、構いませんか?」


「畏まりました」


「では、書き上げますので、少々お待ちください」


「はい」


 ニロパップ、パネロミア、リールトリーヴ、オデロプでも同じやり取りをした。


「ではこちらをお願いいたします」


「確かに」


 次はラーンクだ。


「くっ!やはり来たか」


 ラーンク王は随分やつれたようだ。

 まぁ、無理もない。


「返書をしたためる。しばし待て」


「はい」


 私は直立不動で待つ。


「くそっ!くそっ!」


 ラーンク王の様子を見る感じ、配下が勝手に暴走したというのも本当のことに見える。

 まあ、うちの陛下であればそんな戦犯のような貴族がいても、そうそう暴走はさせないと思うけど。


「これを持っていけ!」


「はい、確かに」


「用は済んだろう。出て言ってくれ……」


 ラーンク王は机に突っ伏す。

 お付きの貴族が苦笑しながらこちらに会釈をする。


「では、失礼いたします」


 私も会釈を返しながら退出。次の国に向かう。

 いやあ、ラーンク王は苦労してるなぁ。

 他国のことなので私は暢気にそんなことを思いながら加速した。

 一章幕間四で10万文字に到達しました。

 あとがきの文字数も含まれているので、実際は次の話で達成だとは思いますが、割とあっという間だったなーという印象です。

 最近は特に、「売れたい」とかそういう気持ちはあんまりなく、自分がこの作品を作ることを楽しんでいるのが一番大きいのかなーなんて思ったり。

 

 さて、長くなってしまった幕間もそろそろ終わりで二章に入ります。

 今後もお付き合いいただけると幸いです。

 

 あ、それと、最近知った新事実。この作品はハイファンタジーではなくてハードファンタジーというジャンルらしいです。

 マジかよ兄弟……。


※追記:2026/4/15 20:49

ヒロパップ、パネロミアでも同じやり取りをした。

を

ニロパップ、パネロミア、リールトリーヴ、オデロプでも同じやり取りをした。

に修正しました。


ラーンク王の様子を見る感じ、配下が勝手に暴走した結果に見える。

を

ラーンク王の様子を見る感じ、配下が勝手に暴走したというのも本当のことに見える。

に修正しました。


まえがき、あとがきの書く場所が間違っていたのを修正しました。

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