7.スタンピード対策会議
ーーライムが冒険者に招集をかけてから、10分後、ある程度冒険者が集まり、会議が始まる。
「それではいまから、スタンピード対策会議を始める。まずは、新人もいるから、自己紹介から。」
「それじゃあ、俺から行くよ。なんで新人がいるかわからないけど、ギルマスは意味もなくそんなことしないでしょ。俺の名前はリーク。『大仙』のリーク。Aランク冒険者だ。」
「アタシは、テミス。『魔剣』のテミスだよ。レイスと同じくAランクだよ。」
「オイラは、イータ。『巨大』のイータだよ。オイラもAランクだよ。」
「我が名はワイズ。『漆黒の堕天使』とは我のことさ。我もAランクだ。」
「俺は、ゼノム。『永遠』のゼノムだ。特Aランク冒険者だ」
そして、腰に刀を携えている、異色の覇気を放っていた青年が自己紹介をする
「僕はエイト。『斬魔』のエイト。Sランク冒険者だ。」
それから、Bランク冒険者パーティのリーダーや、Aランク冒険者の紹介が続き、ラティエルの番になった。
「俺の名前はラティエル。二つ名も何もないただのラティエルだ。よろしく。」
「ははっ、ただのラティエルとは恐れ入ったな、お前、『飢餓の灰狼』を瞬殺したんだろ?確かにこの場にはいないが、少しは腕が立つ。あれを瞬殺とはただのじゃ通用しねえな。」
ゼノムが笑った後、そう言った。
「そうなのか?俺は普通じゃないのか?」
「はっ、Cランク冒険者パーティを瞬殺するのはふつうのやつはできねえんだよ。」
「そうか。」
全然わかっていない様子のラティエル。
「まあいいや、ギルマス、早く始めようぜ。」
「そうだね。本題に入ろうか。」
「おう。」
「まず、あのクソ大臣のせいで、S級ダンジョンのスタンピードを王都ギルドのみで対応することになったんだけど、はっきり言って無理に近い。」
「ーーでも、僕たちがやらないと人が死ぬ。冒険者はいつも危険と隣り合わせだ。もちろん強制はしない。」
「ーーその時は僕の命に懸けて止めるだけだからね。でも、この場に来ている時点で、皆参加してくれると思っているよ、僕はね。参加してくれる人はいるかな?」
その瞬間ラティエルも含めて、全員が手を上げた。
皆を代表して、ミストが口を開く。
「ーーギルマス、あんたダメなところもあるっすけど、みんなあんたに助けられてるんすよ。今恩を返さないでいつ返すんすか?」
その言葉を噛み締め、ライムは。
「そう…だね。僕はいいギルメンを持ったものだ。」
「ーーよし、みんなでこのスタンピード、乗り切ろう!」
『おう!』
「まず、おさらいだ。スタンピードとは、ダンジョンからモンスターが湧き出ることを言う。スタンピードボスは、通常のダンジョンボスよりも強くなっている。」
「本来S級ダンジョンのボスは、自然災害級の危険度だが、今回は、それを超える、国家災害級まで届くだろう。これは予想でしかないが、簡単に倒せる相手ではないだろう。」
「そうっすね。もっと、戦力が本来なら必要っすけど、贅沢は言えないっす。この場にいる冒険者だけで乗り切れるように策を考えるっすよ。」
「そうだね、ボスモンスターは僕が相手をしよう。フロアボスは、火力の高いミストとエイトに。フローリアは、殲滅に長けているから、魔力が続く限りモンスターを倒してもらう。どこかにフロアボスがいるだろうから、フロアボスには決して1人で挑まないように。そう簡単に1人で倒せる相手ではないからね。1人で挑むにしても、絶対に勝てる状況以外は、倒しに向かわないこと。」
「わかりました。」
「それでは私は皆様の支援と、回復に回りますね。」
「ーーそれでは、各自備えて、スタンピードを無事に乗り切ろう!」




