2.教えて、ミスト先生!
「ーーまずは、うちの代わりに人々の恐怖になりうる存在の討伐。ありがとうございますっす。」
ミストは、俺に頭を下げる。
「ちょ、待ってくれ。俺は襲われたから倒しただけで…。」
「ラティエルさん、ケジメは必要っす。そうっすね、そこら辺の社会の常識も教えていくっす。」
「よろしく頼む。」
「それじゃあ始めるっす!」
「まず、この世界は、2つの大陸が存在することは知ってるっすね?」
「ん…、小さい頃に教えてもらった気はするんだが…。」
「ファビア大陸と、レスト大陸っすね。」
「そして、2つの大陸には、それぞれ、大国が幾つか存在するっす。その中の一つが、今うちらのいるラルフィア王国っす。」
「なるほど。」
「そして、うちらが今向かってるのは、ラルフィア王都のギルドっす。うちも冒険者の1人として、そこで活動してるっす。そういえば、ラティエルさんは王都で何をしたいっすか?」
「そう…だな。俺は、ラルフィアだけじゃなくて、もっと世界を見て回りたいな。」
「ーーどうせなら、好きなように生きたい。」
「いいっすねぇ。なら、尚更冒険者にはなった方がいいっすね。」
「普通に冒険者ですって名乗ればいいのか?」
「いや、冒険者登録をする必要があるっす。」
「それはどうすればできるんだ?」
「どこでもいいから、ギルドで登録をすればいいっすよ!」
「……なるほど。じゃあ、ミストについて行けばいいんだな?」
「そゆことっす。」
「そうだ、ちなみに王都のギルドにもミストみたいな冒険者は何人ぐらいいるんだ?」
「何を隠そう、うちはSランクの冒険者っす!」
「Sランク?」
「最上級のランクっす。そして、ラルフィアは、冒険者が多く住む国として知られているっす!」
「その中でも、王都は冒険者の戦力が集まる街っすからね。Sランク冒険者はもちろん、Sランク冒険者パーティも多くいるっすよ。」
「じゃあ、ミストって強いんだな。」
「まぁ、それなりっすね!」
なるほど、王都はいろんな人がいるんだな。
「あ、そうだ。ラティエルさん、人前であんまり固有魔法は使わない方がいいっす。」
「ーーそうなのか?」
「固有魔法は…どんなものか知ってるっすね?」
「なんとなくだが…、その人以外は使えない魔法のことだろう?」
「ーーまぁ、あってはいるっす。具体的に言うと、同時に同じ固有魔法を持つ人はいない。っていうのがちゃんとした認識っす。」
「ーーなるほど?」
「わかってなさそうっすね。ま、簡単に言うと、現在、ラティエルさん以外の所有者はいないっす。」
「ラティエルさんが産まれる前や、ラティエルさんが亡くなった後に、所有者が現れる可能性はあるっす。」
「なるほど…、難しいな?」
「ふふ、まぁ、慣れていきましょうっす!」
「そうだな、それと、色々教えてくれてありがとう。」
「どういたしましてっす〜。」




