第23話「別れ、そして約束」
静かな日々
ありがとうデーから数日。港町組の滞在は残りわずかとなった。
学校へ行けば「もうすぐ帰っちゃうんだね」と声をかけられ、町を歩けば「また来いよ!」と笑顔で送り出される。
ユウタたちの胸には、帰りたくない気持ちと、また来るために頑張ろうという決意が混ざり合っていた。
⸻
最後の夜
出発前夜、ノアの家で小さな送別パーティーが開かれた。
手作りのピザやケーキ、そして寄せ書きのメッセージカード。
「We’ll miss you guys.」
サラが涙をにじませながら言うと、ミナも目を赤くしながら「私も」と小さな声で返した。
ジェイデンは無理やり笑顔を作って言った。
「Don’t cry yet. We’ll see each other in Japan next time. Deal?」
その言葉に、みんなが頷いた。
⸻
空港での朝
出発の朝、シアトルの空は澄んだ青だった。
空港のロビーに響くアナウンスと、胸の奥を締め付ける緊張感。
「もうすぐだな……」
カズヤがつぶやくと、ジェイデンが大きな手で肩を叩いた。
「You’re family now. Always.」
ミナはノアに小さな声で言った。
「また来るから。絶対。」
ノアは静かに頷き、「We’ll be waiting. Always.」と答えた。
⸻
飛び立つ瞬間
搭乗ゲートに向かうとき、ユウタは一度だけ振り返った。
ガラス越しに見える仲間たちの笑顔と涙。
手を振りながら、心の奥で強く誓う。
――必ず、また会いに来る。次はもっと成長した自分で。
⸻
港町の夜
帰国後、港町の堤防に集まった仲間たちが出迎えてくれた。
「おかえり!」
笑顔と拍手に迎えられながら、ユウタは心の中で決めた。
――次は、あいつらをここに連れてきて、日本を見せるんだ。
⸻
ノアのノート
•Step Twenty-Three: Until next time.
•「別れじゃない。また会うための一歩。そう信じて、笑顔で見送った。」




