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風の家紋(かぜのかもん)—僕が日本へ向かうまで—  作者: 和泉發仙


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続編 第16話「仲間のサプライズ」



静かな朝


 差別の言葉を浴びた日の翌朝、ユウタたちはどこか沈んだ表情で学校へ向かった。

 笑顔を作ろうとしても、心の奥に重たい影が残っている。

 ノアもジェイデンも、彼らを気遣うように寄り添いながら歩いていた。



小さな作戦会議


 放課後のカフェで、ノアたちはひそひそ声で話し合っていた。

 「We need to do something.」

 ジェイデンが拳を握りしめる。

 「They need to know this place isn’t just about the bad parts.」

 サラが静かに頷いた。

 「Then let’s show them. A day that’s just for them.」


 カイはスマホを取り出して手際よく予定を組み、「週末、全員集めよう」と決めた。



週末のサプライズ


 週末、港町組はノアに連れられて港近くの広場へ向かった。

 そこで待っていたのは、現地の仲間たちの笑顔だった。

 色とりどりの紙飾り、手作りの料理、そして大きな横断幕にはこう書かれていた。

 「Welcome, Harima Family!」


 ユウタたちは立ち尽くし、言葉を失った。

 「This… for us…?」

 ミナが小さく呟くと、エミリーが笑顔で頷いた。

 「Yes. Because you’re part of us now.」



温かい時間


 ジェイデンがギターを弾き、子どもたちが輪になって踊る。

 サラは日本語で「ありがとう」と照れながら言い、カズヤは慣れない英語で「I’m… very happy」と必死に伝えた。

 その不器用な言葉に、集まった仲間たちが温かく笑った。



静かな夜


 夜、広場の片隅で、ユウタがノアに小さな声で言った。

 「ありがとうな。……ほんまに、ここに来てよかったって思った。」

 ノアは静かに笑い、「Welcome home」と短く返した。

 その言葉に、ユウタの胸の奥にあった重い影が、少しだけ溶けていくのを感じた。



ノアのノート

•Step Sixteen: A place to belong.

•「彼らの笑顔が戻った。それだけで、この街が少しだけ優しく見えた。」

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