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風の家紋(かぜのかもん)—僕が日本へ向かうまで—  作者: 和泉發仙


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続編 第10話「新しい教室」



学校への訪問


 シアトル滞在の2日目、ユウタたちはノアの通う高校を訪れた。

 広い校庭、ロッカーが並ぶ廊下、カフェテリアの甘い香り――すべてが新鮮で、どこを見ても目が泳いでしまう。

 「すげぇ……映画で見たやつやん……」

 カズヤがぽつりと呟くと、ジェイデンが笑いながら肩を叩いた。

 「Welcome to our world, dude!」



教室での自己紹介


 教室に入ると、クラスメイトたちの視線が一斉に集まった。

 ユウタは深呼吸してから、ぎこちない英語で言った。

 「Hello. My name is Yuta. I’m from Japan. Nice to meet you.」

 拍手が起こり、少し肩の力が抜ける。


 ミナも緊張しながら「I like… music」と言うと、女子生徒たちが笑顔で「Me too!」と声をかけてくれた。

 その優しさに、ミナの表情が少しだけ和らいだ。



カフェテリアのランチ


 昼休み、カフェテリアではピザやハンバーガーが並び、ユウタたちは目を輝かせた。

 「本物のアメリカンサイズや……」

 カズヤが大きなピザを持ち上げて感動していると、ジェイデンが豪快に笑った。

 「Told you! Eat up, you’ll need the energy.」


 ミナは少し戸惑いながらも、隣の席の女子生徒とぎこちない英語で会話を交わした。

 「You… like… Starbucks?」

 相手が笑顔で頷き、「Yes! Maybe we go together!」と返してくれた瞬間、ミナの胸がじんわりと熱くなった。



放課後のバスケット


 午後は体育館でバスケットボール。

 カズヤがシュートを決めるたびに、「Nice shot!」と歓声が飛ぶ。

 ユウタは緊張しながらも、パスを受けて必死に走った。

 汗だくになりながら、言葉を超えた楽しさを全身で感じた。



夜の屋上で


 夜、ノアの家の屋上で、みんなで街の夜景を眺めながらジュースで乾杯した。

 「今日はどうだった?」

 ノアの問いかけに、ユウタは静かに答えた。

 「めっちゃ緊張したけど……楽しかった。もっと、英語話したい。」

 カズヤが笑いながら頷いた。

 「なあ、次はあのバスケチームに勝とうぜ!」

 ミナも微笑み、「友だち……できるかもしれない」と小さな声で呟いた。



ノアのノート

•Step Ten: First day, first bonds.

•「言葉はまだ不十分。でも、心は確かに通じ始めている。」


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