続編 第9話「初めてのアメリカ」
空港からの一歩
シアトルの空港を出た瞬間、ユウタたちの目に飛び込んできたのは見慣れない景色だった。
高い高速道路、広い駐車場、聞き慣れない英語のアナウンス。
「うわぁ……なんか、映画みたいやな……」
ミナがぽつりと呟くと、カズヤが笑いながら頷いた。
「ほんまや……現実っぽくないわ。」
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街を歩く
ノアとジェイデンが案内役になり、初めてのシアトル散策が始まった。
スーパーに入った瞬間、ユウタは目を丸くした。
「なんや、この牛乳のサイズ……でっか!」
カズヤも笑いながら、山積みの巨大ピザを指差した。
「これ、絶対食べきれへんやろ!」
ジェイデンが得意げに「Welcome to America!」と笑い、サラは「でも冷凍庫に入らないサイズは買わないでね」と真顔で釘を刺した。
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カフェで一息
次に向かったのは、シアトル名物のカフェ。
「ここが本場のスターバックスだよ。」
ノアの説明に、ミナが小声で「すごい……」と呟いた。
英語で注文する場面では、ユウタが緊張しながらも「One tall latte, please」と挑戦。
店員が笑顔で「Sure!」と返した瞬間、ユウタの胸にじんわりと達成感が広がった。
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カルチャーショック
街を歩くたびに、驚きの連続だった。
・信号が変わっても、誰も急がずに歩くこと
・知らない人が笑顔で「Hi!」と声をかけてくること
・ゴミ箱がやたら大きいこと
カズヤがポツリと呟いた。
「思ってた“アメリカ”と全然ちがうな。でも、なんかいいな。」
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夜の屋上で
その夜、ノアの家の屋上で、シアトルの夜景を見下ろしながらユウタたちは静かに息を吐いた。
「来てよかったな。」
ユウタのその言葉に、カズヤもミナも頷いた。
ノアは横で小さく微笑み、心の中で呟いた。
――ここから、もっとたくさんの景色を見せたい。
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ノアのノート
•Step Nine: First steps in America.
•「驚きと喜びが交ざる一日。まだ始まったばかりだ。」




