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風の家紋(かぜのかもん)—僕が日本へ向かうまで—  作者: 和泉發仙


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続編 第8話「旅立ち、そして再会」



港町の朝


 出発の日の朝、港町はいつもより少しだけ騒がしかった。

 商店街の前でタクシーを待つユウタたちを、町の人たちが見送りに来ていた。

 「気ぃつけて行くんやで!」

 「アメリカでも元気でな!」

 手作りのお守りを握りしめ、ユウタは胸の奥で小さく呟いた。

 ――行ってくる。この港町の“代表”として。



空港でのドキドキ


 関西空港のターミナル。

 大きなスーツケースと航空券、そして心臓の高鳴りを抱えて、ユウタたちはチェックインカウンターに並んだ。

 「英語で話しかけられたらどうしよう…」

 ミナが小さく呟くと、カズヤが笑って肩を叩いた。

 「大丈夫やって。なんとかなる。」

 頭ではわかっていても、手のひらはじっとり汗ばんでいた。



飛び立つ瞬間


 機内のシートに座り、窓の外を見つめるユウタ。

 エンジンが唸りを上げ、滑走路を駆け抜けた瞬間、胸がぎゅっと締めつけられた。

 港町が、どんどん遠ざかっていく。

 ――でも、次に見える景色は、ずっと夢見ていた“アメリカ”だ。



シアトルの空


 長いフライトを経て、シアトルの空港に降り立った。

 見慣れない看板、聞き慣れない英語、そして胸を突き抜けるような興奮。

 「Welcome to Seattle!」

 聞き慣れた声が、雑踏の中から響いた。


 ノア、ジェイデン、サラ、カイ、イーサン――みんなが満面の笑みで手を振っていた。


 ユウタの喉が詰まり、何も言えないまま駆け寄る。

 「You made it!」

 ジェイデンが力いっぱい抱きしめ、サラが涙をにじませながら「Welcome, welcome」と声をかけた。



再会の抱擁


 「This is… real…」

 ユウタの声は震えていた。

 ノアは微笑んで頷く。

 「Yeah. You’re really here. Welcome home.」

 その言葉に、ユウタの胸の奥で何かが弾けた。――長い準備と努力の末に辿り着いた“再会”だった。



ノートのページ(ノア側)


 その夜、シアトルの自室でノアはノートを開いた。

•Step Eight: Together at last.


 ページの隅に、小さく添える。


「夢が現実になった日。ここからが、本当の物語の始まりだ。」


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