続編 第4話「初めてのパスポート」
港町の役場の窓口は、朝からざわついていた。
カウンターには、ユウタとカズヤ、ミナ、そして何人かの仲間たちが順番待ちの列に並んでいる。
――今日は、人生初のパスポート申請の日だ。
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書類の壁
窓口の職員さんが笑顔で説明する。
「申請書は青い方です。はい、そこにフリガナを書いて……」
カズヤが小声でつぶやく。
「なんや、この紙、難しすぎひん?」
ミナは真剣な表情でボールペンを走らせ、「間違えたらどうしよう」と不安そうに眉をひそめた。
ユウタは隣の見本を必死に見比べながら記入していく。
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写真撮影の大騒ぎ
書類を書き終えると、次は証明写真。
小さな写真機の前でカズヤが叫んだ。
「え、これで合ってんの!? 顔近すぎひん!?」
撮影ボタンを押した瞬間、緊張で変な顔になり、後ろで見ていた仲間たちが爆笑。
ミナも緊張でぎこちない表情になり、撮り直しを繰り返す。
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町の応援
帰り道、商店街の前を歩いていると、八百屋のオジサンが声をかけてきた。
「おう、お前ら、ついに動き出したんか! がんばれよ!」
漁師のトシさんもにやりと笑う。
「帰ってきたら、ちゃんと報告せえよ。お土産話、楽しみにしてるからな。」
その言葉に、ユウタは胸の奥がじんわり温かくなるのを感じた。
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夜の通話
夜、ノアたちとのビデオ通話で、パスポートの話をすると、ジェイデンが大笑い。
「Dude, you’re officially international now!」
サラは笑顔で「次はビザだね。書類は面倒だけど、きっと大丈夫」と励ましてくれた。
イーサンが真面目な声で「Don’t wait too long to apply. The earlier, the better」とアドバイスをくれる。
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ノアのノート
その夜、シアトルでノアはノートを開いた。
•Step Four: Their first passports.
ページの隅には、小さく添えた。
「少しずつ夢が現実になっていく。その姿を見ているだけで、胸が熱くなる。」




