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風の家紋(かぜのかもん)—僕が日本へ向かうまで—  作者: 和泉發仙


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第62話「新しい仲間」

 放課後のカフェの奥のテーブル。ノア、ジェイデン、サラ、カイの4人が地図とノートを広げていた。

 次の夏の「再訪計画」が、少しずつ形になり始めている。



計画を広げる声


 「Flights are expensive, but… if we book early, maybe we can save.」

 カイが冷静に数字を並べ、サラがタブレットで航空券のサイトを操作する。

 ジェイデンは興奮気味に叫んだ。

 「Dude, I don’t care if I have to mow lawns for a year. I’m going back!」


 その横でノアは静かにノートを見つめていた。

 ――今回は、もっと多くの仲間と一緒にあの町を見せたい。



新しいクラスメート


 そのとき、後ろのテーブルから声がかかった。

 「Japan trip, huh?」

 振り向くと、クラスで有名な皮肉屋の男子――イーサンが立っていた。

 「I heard you guys talking. Summer in Japan? That’s… wild.」


 イーサンは、成績優秀でバスケ部のスター選手。けれど少し距離を置かれている存在だった。

 「Can I… maybe… join?」

 その言葉にジェイデンは驚いた表情を見せたが、サラが落ち着いた声で答えた。

 「If you’re serious. It’s not just a vacation.」

 イーサンは真剣な眼差しで頷いた。



教師のサポート


 数日後、英語教師で世界史も担当するミセス・アンダーソンが放課後の相談室で彼らを迎えた。

 「Planning a cultural exchange? That’s… impressive.」

 彼女は笑顔でプリントを机に広げた。

 「If you want to make this an official school program, you can apply for support. Maybe even a grant.」


 その言葉に、サラとカイの目が輝いた。

 「Wait, seriously?」

 「Yes. And if you need, I can help with Japanese basics. I lived there for a year when I was younger.」


 ノアはその瞬間、胸の奥に強い確信を感じた。

 ――この旅は、もっと大きなものになる。



ノートのページ


 夜、机の上でノートを開く。

•Step Fifty-Eight: New allies. Bigger dreams.


 ページの隅には、小さな文字で添えた。


「次は、僕たちだけの旅じゃない。町と、学校と、もっと多くの人をつなぐ旅になる。」



星空を見上げて


 窓の外、シアトルの星空を見上げながら、ノアは心の中で呟いた。

 「イサム、見てる? 僕たちの旅は、まだ始まったばかりだ。」


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