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風の家紋(かぜのかもん)—僕が日本へ向かうまで—  作者: 和泉發仙


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第50話「心をつなぐ日々」

市場でのひととき


 ユウタに案内され、港町の市場を歩く。

 「ノア、こちら!」

 マサエが笑顔で手招きし、朝獲れの魚を差し出す。


 ジェイデンは大声で叫んだ。

 「Oh my god! Fresh sushi!?」

 店主が不思議そうに笑い、サラが慌てて頭を下げる。

 「すみません、失礼じゃないです!」


 けれど、そんな無邪気さに周囲の人たちは笑顔になり、「ノアの友達か!」と声をかけてくれた。言葉は通じなくても、温かさだけははっきり伝わる。



神社での時間


 午後、町の神社を訪れる。木々の間から射し込む光が、境内を柔らかく照らしていた。

 ユウタが手を合わせて見せると、カイが少し照れながら同じ動作を真似た。

 ジェイデンは「What do I say?」と小声で聞き、ノアが日本語で「ありがとう、って」と教えると、ぎこちなく「アリガトウ」とつぶやく。


 その声に、ユウタとマサエが笑顔で頷いた。



夕暮れの縁側


 夕方、縁側に座ってスイカを食べながら、港町の子どもたちとジェスチャーで遊ぶ。

 「This is… baseball!」

 「ベースボール!」

 笑い声が縁側と庭に響き、夏の夕暮れが柔らかく過ぎていく。



ノートのページ


 夜、静かな客間でノートを開く。

•Step Forty-Six: Hearts connect, even without words.


 ページの隅には、小さく書き添えた。


「言葉がなくても、伝わる気持ちがある」



夜の港


 波の音が静かに響く夜の港で、ノアは桔梗模様の風呂敷をそっと握った。

 「イサム、見えるかい? みんな、もう僕の仲間になったよ。」


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