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風の家紋(かぜのかもん)—僕が日本へ向かうまで—  作者: 和泉發仙


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第46話「案内する覚悟」

夏の訪れが近づくシアトル。通学路の木々は青々と茂り、街角には観光客の姿が増えてきた。そんな中、ノアの心は毎日、播磨の港町と仲間たちの笑顔でいっぱいだった。



具体的な準備


 放課後のカフェ。ノアはカウンターでミルクを泡立てながら、スマホのスケジュールアプリをチェックしていた。

 航空券、宿、移動ルート――ひとつひとつ確認していく。

 「俺たち、どのくらい滞在できる?」

 カイがコーヒーを飲みながら尋ねる。

 「たぶん10日くらい。でも、播磨だけじゃなく、小野とか三木にも連れて行きたいんだ。」


 その言葉に、ジェイデンが興奮気味に叫ぶ。

 「Samurai town!? And abacus!? Man, that’s… legendary!!」

 サラが呆れながらも微笑む。

 「観光じゃないって分かってる? ノア、ちゃんとガイドできるの?」



日本語の強化


 責任感を感じたノアは、日本語学習のペースをさらに上げた。

 - 「港」「神社」「お祭り」「工房」

 - 「友達」「案内する」「待っててくれてありがとう」


 スマホに届くユウタの短いメッセージを、もう翻訳アプリに頼らず読める瞬間が増えていた。



播磨からの便り


 夜のビデオ通話。港町の家族が笑顔で手を振る。

 ユウタは少し緊張した英語で言った。

 「Noah… you… guide your friends… here. Big family now.」

 マサエが優しい笑顔で「みんな、たのしみにしてます」と言った瞬間、胸の奥が熱くなった。



ノートのページ


 その夜、机の上でノートを開く。

 新しいページに書き込む。

•Step Forty-Two: Be a guide. Be family.


 ページの隅には、小さな文字で添えた。


「僕が、この町と仲間をつなぐ橋になる」



夜空の誓い


 窓の外、夏の星座がくっきりと輝いていた。

 「待っててくれ、みんな。今度は、僕が案内するから。」


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